教育困難校
きょういくこんなん‐こう〔ケウイクコンナンカウ〕【教育困難校】
読み方:きょういくこんなんこう
教育困難校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 10:24 UTC 版)
教育困難校(きょういくこんなんこう)とは、生徒の授業態度や学力の低さ、非行や校内暴力などの問題行動が原因で教育活動が困難な状態にある学校のことを指す、1980年代に高等学校教育を中心に登場した用語である[1]。課題集中校(かだいしゅうちゅうこう)と呼ばれることもある[2]。教育困難校として問題になるのは高等学校(高校)が多いが、小・中学校などでも同様の問題が発生している。クラスや学年単位でこういう問題が発生する場合は「学級崩壊」と呼ばれる。
注釈
- ^ 実際、教育困難校で勤務する教員の多くが、生徒による精神的・肉体的な暴力に加えて、指導を暴力とすげ替えた保護者からのクレームや訴訟など、様々なストレスを抱えた末に精神疾患を起こして社会復帰を断たれる者もおり、この事実もあって教育困難校への転勤を命じられることは「左遷」とも呼ばれ、辞職する教員も少なくない。
出典
- ^ a b 古賀 2001, p.7
- ^ 古賀 2004, p.160
- ^ a b 古賀 2001, p. 75
- ^ 小林岳人 (2012). “教育困難校の改善の方策についての地理学的検討”. 日本地理学会発表要旨集 (日本地理学会) 2012年度日本地理学会春季学術大会 セッションID:209. doi:10.14866/ajg.2012s.0_100055 .
- ^ “教育困難校には、どんな生徒が来ているのか | 学校・受験”. 東洋経済オンライン (2016年11月2日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “「相対的貧困」の子が教育困難校に集まる現実 | 学校・受験”. 東洋経済オンライン (2016年11月9日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ “モンキー高校と侮蔑される教育困難校の実態 | 学校・受験”. 東洋経済オンライン (2016年10月20日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ 文部科学省初等中等教育局メールマガジン34号
- ^ 児美川孝一郎「「教育困難校」におけるキャリア支援の現状と課題─高校教育システムの「周縁」─」『教育社会学研究』第92巻、日本教育社会学会、2013年、47-63頁、doi:10.11151/eds.92.47 。
- ^ “厳しすぎる「教育困難校」生徒の高卒就活事情 | 学校・受験”. 東洋経済オンライン (2016年11月24日). 2020年4月22日閲覧。
- ^ 「高校生の就職について」によると、1/4の高卒就職者が一年以内に離職する。ただし、教育困難校に限った数字ではない(教育困難校以外でも高卒で就職する生徒はいるため)。
- ^ 福岡県など。住民監査請求に基づく監査(平成19年度)「児童生徒支援加配教員の目的外用務に係る人件費等の支出について」資料中では児童生徒支援加配教員が「違法性を帯びた出張」を行っていたと指摘している(監査請求は棄却)。
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