きょうかい‐ほうてん〔ケウクワイハフテン〕【教会法典】
読み方:きょうかいほうてん
⇒カノン法
教会法典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 18:05 UTC 版)
現行の「教会法典」は全1752条で、以下の構成をとる。なお、教会法典では、国家の法における「~条」を「Can.~」と表記する。 第1集 総則教会の法律、慣習、一般的決定及び訓令、個別的行政行為、規則及び規程、自然人及び法人、法律行為、統治権、教会職、時効、期間の計算等総則的な事項を規定する。 第2集 神の民第1巻 キリスト信者すべてのキリスト信者の義務及び権利、信徒の義務及び権利、聖務者すなわち聖職者、属人区、キリスト信者の会等、キリスト信者について一般的な事項を規定する。 第2巻 教会の位階的構成教会の最高権威、部分教会とその権威、部分教会の集合体、部分教会の内部機構等教皇、枢機卿、教皇庁、司教、司祭、管区、教区等について規定する。 第3巻 奉献生活の会と使徒的生活の会奉献生活の会とりわけ修道会、在俗会、使徒的生活の会について規定する。 第3集 教会の教える任務神のことばの奉仕職、教会の宣教活動、カトリック教育、マス・メディア及び特に書籍、信仰宣言等について規定する。 第4集 教会の聖化する任務秘跡(洗礼、堅信、聖体、ゆるし、病者の塗油、叙階、婚姻)、他の聖なる崇敬行為、聖なる場所及び時等について規定する。 第5集 教会の財産財産の取得、財産の管理、契約及び特に譲渡、信心上の贈与、信心上の財団等について規定する。 第6集 教会における制裁犯罪及び刑罰の総則(犯罪の処罰一般、刑法及び刑罰的命令、刑罰制裁の対象者、刑罰及び他の処分、刑罰の適用、刑罰の消滅)、各種犯罪に対する刑罰(信仰及び教会の一体性に反する犯罪、教会の権威及び教会の自由に反する犯罪、教会の任務の侵害及びその行使に関する犯罪、誣告及び偽造の犯罪、特殊義務に反する犯罪、人の生命及び自由に反する犯罪、付則)等について規定する。
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