ヒートシンク (放熱器)
放熱器
おもに冷却系のラジエーターのことを指すが、オイルクーラーもこれに含まれる。シリンダー内で燃料が燃焼したときの熱エネルギーの20~30%は、冷却水やエンジンオイルに放熱され、昇温した冷媒やオイルを放熱器に導き、ここで放熱して温度を下げ、エンジンに循環される。オイルクーラーを使用するエンジンシステムでは、ラジエーターの5分の1程度の熱をオイルクーラーで放熱する。また、空冷エンジンの場合は、シリンダーまわりやシリンダーヘッドに設けた冷却フィンが放熱器となる。
ぼうねつき 放熱器 radiator
放熱器
ヒートシンク
放熱器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:42 UTC 版)
金属のような高い熱伝導率を有する物質は、たいてい電気伝導性を持つ。純粋な合成ダイヤモンドも熱伝導率が大きいが、電気はわずかしか通さない。このダイヤモンドの性質は電子産業にとって非常に貴重で、高出力のレーザーダイオードやトランジスタ用のヒートシンクに利用されている。効率的な熱の拡散は素子の寿命を伸ばすので、多少高価ではあるが効率的なダイヤモンド放熱器を使用することは、寿命が尽きた素子の入れ換えに要する高価なコストに見合う。半導体技術にも、合成ダイヤモンド製の放熱板が利用され、オーバーヒートによるシリコンと半導体物質に受ける損傷を防いでいる。ナノダイヤモンドを使用した熱伝導グリスも商品化されている。
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放熱器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 18:51 UTC 版)
「国鉄キハ90系気動車」の記事における「放熱器」の解説
大出力エンジンを使用するため、キハ90形・キハ91形には大容量放熱器(ラジエーター)が設けられた。ただし、通常の機関直結やVベルト駆動による強制通風式ではなく、コストダウンと機関出力の有効活用、それに冷却ファン排除による騒音・振動の軽減を目的として、相対風速を利用した自然通風による大形放熱器が屋根上に搭載され、外観上の一大特徴となった。端部の飾りグリルの形状は先行試作車では台形、量産先行車では丸みを帯びた弧形と形状が異なる。 しかし、山岳線区での低速運転時、特に登り勾配で断面が小さく、かつ長大な単線トンネルを走行する際などには、通風力が不足してオーバーヒートが頻発した。このため量産試作車では対策として電動式の補助送風ファンが屋根上の放熱器間に搭載されたが、この補助送風ファンの駆動にはエンジン直結の発電機からの電力供給が必要であり、その発電負荷の分だけ走行性能が低下し、ファンによる騒音と振動が発生し、更にはその保守コストも上乗せされることになった。この問題は比較的平坦な線形でしかもトンネルの少ない千葉地区での試用の段階ではほとんど露呈せず、小断面長大トンネルの多い中央西線での営業運転開始後、はじめて表面化したため、量産型に相当するキハ181系の設計には十分反映できず、同系列、特に自然通風による大形放熱器を本系列から継承した中間車では、連続急勾配区間での放熱能力不足に起因するエンジントラブルが頻発した。このため、同系列はエンジンの故障抑止を目的としてスペック上は単独登坂が可能なはずの板谷峠での電気機関車による牽引登坂や、故障防止策としての燃料噴射ポンプの調整による定格出力の引き下げ、補助冷却器の床下への追加、あるいは運転曲線の見直しなどの対策を実施せざるを得なくなっている。
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