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攻殻機動隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/12/11 06:24 UTC 版)

攻殻機動隊』(こうかくきどうたい)は、士郎正宗による漫画作品である。ジャンルとしてはサイバーパンクSFに属する。英語タイトルは GHOST IN THE SHELL。 この作品を原作とする劇場用アニメ映画が1995年に公開され、またテレビアニメ作品が2002年に公開された。 漫画版・映画版・TV版では、時代設定は共通であるものの、主人公草薙素子のキャラクター設定を始め多くの相違点があり、それぞれが原作を核とした別作品といえる。 その他、小説ゲームなどの派生作品が展開されている。

目次

あらすじ

時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ義体化)技術が発展、普及した。結果、多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドバイオロイドが混在する社会の中で、テロ暗殺汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性の公安警察組織「公安9課」通称「攻殻機動隊」の活動を描いた物語。

概要

タイトルに関して
士郎正宗は漫画の執筆前に「GHOST IN THE SHELL」をメインのタイトルにすることを希望したが、編集者の意見で「攻殻機動隊」に決定した[1]という。
「GHOST IN THE SHELL」はアーサー・ケストラー著の『The Ghost in the Machine(機械の中の霊)』より転じたものであり、タイトルだけではなく、この中で取り扱われている概念も本作に使われている。
世界観
物語の舞台は1988年以降の歴史が異なるパラレルワールドで、大規模な核戦争による第3次核大戦[2]、および第4次非核大戦[3]を経て荒廃した2029年より始まる。特徴として、架空の都市[4]を舞台の中心にしている事が挙げられる。また、著者のもうひとつの代表作『アップルシード』と同じ時間軸上に位置する物語である[5]
ストーリースタイル
SFを主体とした中、ネットワークや義体化(脳と脊髄以外を人工器官とマイクロマシンを用いたボディに移植した人間)した人間との係わり合い、そして人間とアンドロイドサイボーグAIなどとの対峙で浮き彫りにされる、人間の人間たる所以はどこにあるのかという疑問[6](詳しくはゴーストを参照)などを、独自のスタイルで紡ぎ出している。

公安9課

主人公草薙素子らが所属する内務省の機関であり、内閣総理大臣直属の公安組織。警察は犯罪が発生しない限り行動を起こせないのに対して、9課は犯罪に対して攻性に対応することを目的としており、犯罪の発生を未然に抑止する。本作のタイトルはこの組織の通称である。詳しくは公安9課を参照。




  1. ^ 「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Offcial Log 1」p.9 ヤングマガジン海賊版初代担当者インタビュー記事
  2. ^ 1996年2月勃発、前年にソ連中東に軍事介入、イスラエルを抑えて地中海に進攻しECと正面衝突、翌年開戦
  3. ^ 1999年に裕福なアジアEC間で摩擦が生じ、同年9月に日本は核攻撃され首都圏は壊滅し、アジア諸国対EC米が開戦。第3次大戦で核兵器をほぼ全て使用してしまっていたので、通常兵器のみによる戦争となり、開戦から7年後の2026年にアジアが勝利する
  4. ^ 日本列島は核攻撃によって地形が変わるほどの被害を受けている
  5. ^ 「アップルシード データブック」掲載の年表より
  6. ^ 素子自身が「自分はもうすでに完全に肉体を失っていて、”人間”と思っているだけではないか」、と疑問に思う会話がある。単行本1巻104頁を参照
  7. ^ 原作及び『S.A.C.』では草薙素子、PS2ゲーム版では草薙素子、イシカワ、「振付師」、『イノセンス』ではバトーとキムが軍人として参加したとなっている。
  8. ^ アニメでの設定。士郎正宗自身は『攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER 』の書籍版で「原作では……新浜はどこか沿岸部を持つ都市という設定」と言っている
  9. ^ 『S.A.C. 2nd GIG』第1話参照


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