かいぎょう‐コード〔カイギヤウ‐〕【改行コード】
改行コード
【英】line feed code
改行コードとは、文字コードのひとつで、文書が改行することを指示するコードのことである。
改行コードが実行されると、カーソルの移動と共に文字の入力位置がカーソルが一行下の行頭に復帰する。
改行コードは、制御文字と呼ばれるシステム操作用文字のひとつである。一般に認識されている「改行」の操作は、厳密には「LF」と「CR」のふたつの改行コードによって行われている。「CR」(Carriage Return)と「LF」(Line Feed)は、成り立ちが異なり、後の統一作業もはかどらなかったために、別個に扱われている。文字のエンコードの種類に依存するものではないが、慣習的な理由から、WindowsではCRとLFが用いられ、Mac OSではCRが、UNIXではLFが、といったふうに改行用コードが分化して用いられている。
現在では、多くのWebブラウザやテキストエディタが、LFやCRのいずれの改行コードにも対応しており、問題なくファイルを読み込むことができるようになっている。ただし、異なるOS上でファイルを開いた場合には文字コードもOSの標準の形式にならって自動的に変換されるといった場合のように、必ずしも指定した改行コードがそのまま表示されない場合がある。とりわけCGI スクリプトやプログラムのソースコードを扱う場合には、改行コードが正しく設定されていないという理由でコンパイルエラーなどが生じやすい。エディタの設定などによって、扱う改行コードをあらかじめ指定しておけば、エラーの発生を防ぐことができる。
改行コード
改行コード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:46 UTC 版)
テキストファイル内で用いられる改行を表すコードは、コンピュータの種類ごとに違いがあり、互換性を下げる要因となっている。いずれの場合においても、改行は制御文字LF(0x0A)と制御文字CR(0x0D)で表される。このうち、LF(Line Feed)は行送り、CR(Carriage Return)は復帰を表す。 コンピュータの種類改行コードMS-DOS・Windows CR+LF UNIX LF Mac OS(バージョン9まで) CR 例えばWindows上で作成したファイルをLinux上で開いた場合、改行コードの違いが原因で、各行の末尾に異常な文字が表示されることがある。
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