支配戦略とは? わかりやすく解説

支配戦略

読み方しはいせんりゃく
【英】:dominant strategy

他のプレイヤーがとる戦略の組のすべてに対して最適反応となっているような戦略を支配戦略という.

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ゲーム理論:  提携  提携形ゲーム  支配  支配戦略  最小コア  最後通牒ゲーム  最適反応

支配戦略

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 15:53 UTC 版)

支配戦略 (しはいせんりゃく、: dominant strategy)[1]とは、戦略型ゲームにおけるあるプレイヤーの戦略で、他のプレイヤーの戦略の選択によらず他の全ての戦略“よりも” (あるいは“以上に”) 高い利得を得られる戦略のことである。また、支配関係 (: dominance relation)[2]とは、戦略型ゲームにおけるあるプレイヤーの2戦略間の関係で、他のプレイヤーの戦略の選択によらず一方が他方“よりも” (あるいは“以上に”) 高い利得をもたらすというものである。


  1. ^ 単に支配する (dominates) と呼ぶこともある[1]
  2. ^ 単に支配戦略 (dominant strategy) と呼ぶこともある[1]
  3. ^ 一般に、より強い主張が成り立つ。摂動完全均衡プロパー均衡は支配されないナッシュ均衡であるが、いずれも任意の戦略型ゲームについて存在する[2]
  4. ^ 「繰り返し」は「反復(的)」や「逐次(的)」とされることもある。「消去」は「削除」とされることもある。
  5. ^ a b 強支配される純粋戦略を選択する確率が正である混合戦略は必ず強支配される戦略である。なぜならば、強支配される純粋戦略を選択する代わりにその戦略を強支配している純粋戦略を選択すれば任意の戦略プロファイルに対して利得がより大きくなるからである。
  6. ^ 単に支配可解 (dominance solvable) と呼ぶこともある[1]
  7. ^ 強支配関係にある2戦略について、他プレイヤーの純粋戦略の削除によって厳密に利得が異なる戦略プロファイルが全て消去されることは無く、必ず強支配関係が保たれる。
  8. ^ 弱支配関係にある2戦略について、他プレイヤーの純粋戦略の削除によって厳密に利得が異なる戦略プロファイルが全て消去された場合、もはや弱支配関係が成り立たない。
  1. ^ a b c d e f g h 渡辺隆裕 『ゼミナール ゲーム理論入門』日本経済新聞出版、2008年4月7日。ISBN 978-4-532-13346-7 
  2. ^ a b c d e f g h ヨルゲン W. ウェイブル 『進化ゲームの理論』大和瀬達二 監訳、三澤哲也/赤尾健一/大阿久博/横尾昌紀 訳、文化書房博文社、1998年3月31日 (原著1995年)。ISBN 4-8301-0820-7 


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