撃蒙抄とは? わかりやすく解説

撃蒙抄

主名称: 撃蒙抄
指定番号 2469
枝番 00
指定年月日 1991.06.21(平成3.06.21)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 書跡・典籍
ト書 貞治五年十一月二十日書写奥書
員数 1帖
時代区分 南北朝
年代
検索年代
解説文:  『撃蒙抄』は延文三年一三五八七月上旬二条良基後光厳天皇勅諚により起草した連歌論書である。
 本帖はその成立後間もない最古写本で、体裁綴葉装紺紙花兎入花文金襴後補表紙に「撃蒙抄」の外題簽を付し見返には銀泥波形金泥紅葉蝶蜻蛉模様描いている。料紙には薄黄、薄茶白茶の各色替染紙白紙交えた楮紙用い本文は半七~八行に、まま六・九行を交え暢達【ちようたつ】した書風一筆書写された上製本である。ただし、現状近世本紙を相剥修理した際に、一部文字薄れた箇所加えられ補筆の跡がみえている。
 本帖の構成は、首に「撃蒙抄」と内題があり、ついで「惣録」として半三段宛に「初学」以下「腋句」に至る十四標目掲げ本文は「一、初学の習へき躰」以下、秀逸の体、前句付合付様、対揚引違本歌本説倒語名所異物奇言韻字に至る十一の付様と和漢発句脇句についての心得それぞれ例をあげて説いている。帖末の「撃蒙抄」の尾題についで「貞治五年十一月廿日書写之訖」の奥書がみえ、本帖がその成立後八年経た良基存命中の古写本であることを明らかにしている。文中引用句総数一七〇句で、そのうち発句六句、付句四一句は『菟玖波集』にも収められている。なかでも空蝉の」(一九丁オ)の句が『密伝抄』等に良阿の句としてみえるほかは、多く救済の句を例にあげて具体的にその付様を記しており、両者緊密な関係を伝えている。
 『撃蒙抄』は『僻連抄とともに二条良基初期連歌論書として知られているが、その伝本は少なく、他に故山田孝雄氏蔵本大正六年、珍書同好会複製)が紹介されているが、同本に錯簡、欠脱があり、この天理大学本が唯一の善本として知られている。なお本帖は、享保四年(一七二九八月堺の開口神社寄進されたもので、戦後天理大学所有帰したのである
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書跡・典籍:  捜神記  摧邪輪  摩訶般若波羅蜜経  撃蒙抄  撰時抄  放光般若波羅蜜経  政事要略

撃蒙抄

読み方:ゲキモウショウ(gekimoushou)

分野 連歌

年代 南北朝時代

作者 二条良基


撃蒙抄

読み方:ゲキモウショウ(gekimoushou)

分野 雑記

年代 江戸中期

作者 作者未詳



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