抽象データ型とは? わかりやすく解説

抽象データ型

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/17 06:02 UTC 版)

抽象データ型(ちゅうしょうデータがた、: abstract data type、ADT)とは、データ構造とその操作手続きを定義したデータ型、またはデータ抽象[注釈 1]の方法の1つ。通常のデータ型であれば変数宣言で変数に束縛されるものは値であるが、抽象データ型の世界において値に相当するものはデータ構造とその操作[注釈 2]のまとまり[注釈 3]である。


  1. ^ データ抽象(: data abstraction)とは、データ型の詳細定義とその操作に関する手続きを情報の局所性が高まるようにソースコード中の一カ所にまとめて記述するための記法のことを言う。情報が一カ所に局所的にまとめて記載されているため、非公開(private)部分の変更であればその定義部分の詳細を変更するだけでソースコード全体の修正が完了する。 データ型の詳細定義とその操作手続きの局所的記述を実現する方法は複数あり、抽象データ型はその一例である。
  2. ^ 言語に応じて名称が異なり、C++であればメンバ関数(member function)、Javaであればメソッド(method)と呼ばれる
  3. ^ データ型の値に相当するこのまとまりのことを抽象データ型の実体(インスタンス , instance)と呼ぶ。


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