抗辯

デジタル大辞泉

こう‐べん〔カウ‐〕【抗弁／抗^×辯】

読み方：こうべん

［名］(スル)

１ 相手の主張に対して、自己の立場を堅持して反論すること。「激しく—する」

２ 民事訴訟で、被告が相手方の申し立てや主張を排斥するために、別個の事項を主張すること。

３ 債務者が、相手方の請求権の行使を拒否し、その延期を要求すること。

法律関連用語集

抗弁(こうべん)

民法基本用語に関わる用語

裁判において、相手方の主張する事実を認めたうえで、その主張事実により発生する法律効果を阻止するために、新たな事実を主張すること。例えば、貸金返還訴訟において、貸した金を返せという原告（貸主）の主張に対し、被告（借主）が「金は受け取ったが、すでに返した」と主張する場合などがこれにあたる。抗弁にかかる事実については、それを主張する者に立証責任が課される。上記の例でいえば、返済の事実は被告が立証しなければならない。

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ウィキペディア

抗弁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2012/05/19 23:37 UTC 版)

抗弁（こうべん）とは、民事訴訟において、被告（反訴の場合は反訴被告たる原告。以下同様。）が原告（反訴の場合は反訴原告たる被告。以下同様。）の申立て（請求）を排斥するために、その基礎となる事実（請求原因事実）と両立しつつその法律効果を排斥する別個の事実をいう。その主張および当該主張を基礎づける証拠の申出は防御方法の一種である。請求原因事実と両立する点で、単に請求原因事実を否定する（積極）否認と異なる。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

抗弁

出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 20:48 UTC 版)

名詞

抗 弁（こうべん）

1. 相手に逆らって異見を述べること。
2. 裁判で相手方の申し立てを否定するための、別の事柄を主張すること。

関連語

• 類義語:反論、口答え
• 熟語:抗弁権

翻訳

• 英語: protest, refutation

動詞

活用

サ行変格活用

抗弁-する

翻訳

• 英語: protest, refute, plead

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「 抗弁」の例文・使い方・用例・文例

• 保証人は検索の抗弁権を行使して保証債務の履行を拒否した。
• 訴訟に抗弁しないことにした.
• そう一々抗弁されては困る
• 君の説に抗弁はせぬ
• 被告の抗弁が立つ
• 被告は犯罪当時現場に在らずして他所に在りしと抗弁せり
• 取締官がだましてそうさせなかったら被告は法を犯さなかったと主張する抗弁
• 事実に基づくことによる被告の答弁（妨訴抗弁と区別されたものとして）
• 訴因を解決せずに訴訟を遅らせる抗弁
• その時精神的無能力であったために被告が無罪を主張する抗弁
• 被告の抗弁または答弁に対して原告がする弁論
• 被告がより軽い罪について有罪の抗弁をすることに同意し、検察官がより重い罪をあきらめることに同意する交渉
• (訴訟で)被告がもつ抗弁権という権利
• (民事裁判で)(被告が原告に)抗弁する
• 民事訴訟において,証拠抗弁をすること
• 民事訴訟において,相手の抗弁に対し再び別の事柄を主張する