我輩は猫であるとは? わかりやすく解説

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わがはいはねこである【吾輩は猫である】

読み方:わがはいはねこである

夏目漱石小説明治3839年(1905〜1906)発表中学教師沙弥(くしゃみ)先生飼い猫目を通して近代文明中の人間を批判風刺した作品


我輩は猫である

作者夏目漱石

収載図書現代表記版 ザ・漱石全小全一
出版社第三書館
刊行年月2004.11


吾輩は猫である

(我輩は猫である から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 00:56 UTC 版)

吾輩は猫である』(わがはいはねこである)は、夏目漱石長編小説であり、処女小説である。1905年(明治38年)1月、『ホトトギス』にて発表されたのだが、好評を博したため、翌1906年(明治39年)8月まで継続した。上、1906年10月刊、中、1906年11月刊、下、1907年5月刊。


注釈

  1. ^ 『吾輩は猫である』の内容が『牡猫ムルの人生観』に影響を受けているかについては、影響を受けているとする藤代素人秋山六郎兵衛板垣直子らの論と、着想を得たのみで内容にまでは影響を受けていないとする吉田六郎石丸静雄らの論とが混在する。漱石自身は影響を受けていないと述べている。
  2. ^ 丸谷才一仙台文学館の初代館長になった井上ひさしに電話をかけ、19世紀初頭によく読まれた『ポピー・ザ・リトル』という俗小説が、子犬が上流から下流階級まですべてを見て回りその見聞を猛烈な社会批判にしているという内容で、漱石がこれを知って『吾輩』を書いたと考えられると言った。すると東北大学の漱石文庫にはないが、これを評価したTHE ENGLISH NOVEL(Walter Raleigh)があるので、何らかの印がないか学芸員に見てきてもらえないかとひさしは依頼した。翌日、学芸員が確認すると、『ポピー・ザ・リトル』の項に、はっきりと線が引かれていた(笹沢信『ひさし伝』新潮社 2012年 pp.390f.)。
  3. ^ 第1回、第2回の連載号は完売し、夏目の「坊つちやん」と同時掲載となった第10回掲載号は5,500部を発行するに至る。これは総合雑誌「中央公論」と同程度であった。
  4. ^ Samuel Haughton "On Hanging Considered from a Mechanical and Physiological Point of View" (The Internet Archive) 寺田寅彦 『夏目先生の追憶』に紹介の経緯が書かれている。寺田は「レヴェレンド(Reverend、日本語の「師」にあたる聖職者の尊称)・ハウトン」としているが、正確には、サミュエル・ホートンen:Samuel Haughtonである。 論文の概要については、寅彦の弟子である中谷宇吉郎の 『寒月の「首縊りの力学」その他』を参照。

出典

  1. ^ 50 【我が輩は盗作である】『我が輩は猫である』をはじめて読んだ”. 猫哲学. 2016年6月3日閲覧。
  2. ^ 伊藤整は新潮文庫版『吾輩は猫である』の解説において、「しかしこういう筋の発展のない小説を十一回にもわたって漱石が確信をもって書いたということは、彼が『トリストラム・シャンディーの生涯と意見』のような小説があることを知っていたことから来ていることは明らかである。」と記した(p.609、2004)。
  3. ^ 丸谷才一『思考のレッスン』文春文庫、p.203、2012。
  4. ^ a b c d e 『週刊YEARBOOK 日録20世紀』第85号 講談社、1998年、27-29頁
  5. ^ 神田お散歩MAP 夏目漱石の碑”. 株式会社ライト. 2017年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月23日閲覧。
  6. ^ 坂本宮尾「この道をかくゆく ―近代女性俳人伝 (2)」俳壇36巻2号135頁
  7. ^ “名前はないが日本一有名な「吾輩(わがはい)」のモデルだった“”(「春秋」日本経済新聞2014年9月13日)。
  8. ^ 漱石文庫関係文献目録” (PDF). 東北大学附属図書館. 2012年11月25日閲覧。
  9. ^ 決定版 三島由紀夫全集〈補巻〉補遺・索引. 新潮社. (2005年12月isbn=978-4106425837) pp.19-20
  10. ^ 三島由紀夫文学館**新資料紹介”. 三島由紀夫文学館. 2009年2月26日閲覧。
  11. ^ TBS公式サイト、吾輩は主婦である
  12. ^ 東京芸術祭2019「吾輩は猫であるについて」
  13. ^ 引田惣弥『全記録 テレビ視聴率50年戦争―そのとき一億人が感動した』講談社、2004年、220頁。ISBN 4062122227
  14. ^ 吾輩は猫である - メディア芸術データベース”. mediaarts-db.bunka.go.jp. 2022年12月17日閲覧。
  15. ^ 三四郎 (1920). それからの漱石の猫. 東京: 日本書院. https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000577174-00 
  16. ^ 三四郎 (1997). 續吾輩は猫である. 東京: 勉誠社. https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002628465-00 
  17. ^ 続吾輩は猫である 復刻https://honto.jp/netstore/pd-book_01461537.html 


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