せいそうけん‐プラットホーム【成層圏プラットホーム】
【成層圏プラットフォーム】(せいそうけんぷらっとふぉーむ)
高度20Km~40Km付近の成層圏で定点に留まり、電波中継や地表観測・監視などを行う機械。
人工衛星の代替技術であり、輸送・カメラ・通信機能が低コストで利用できるものと期待されている。
現在各国・各社で研究が進められているが、未だ研究途上の技術であるため十分な運用実績はない。
太陽電池のコストや定点に留まる能力など、まだまだ課題は多い。
現在までの運用実績はNASAが成層圏飛行に成功した2機のソーラープレーンのみ。
実用化に向けての課題。
この条件を踏まえた上で、候補に上がるのは「ソーラープレーン」「大型飛行船」「ジェット機」である。
ジェット機はペイロードに優れるがコストと滞空時間に難がある。
ソーラープレーンは安価で長寿命だが、ペイロードが非常に低い。
このため、現在は大型飛行船が有望視されている。
成層圏は風も温度変化もほとんど無く飛行船に適している事も無視できない。
また、万が一事故が起こっても急激に墜落しない点も大きな利点である。
全長150~250m、1トン以上のペイロード、電池から動力を得る無人飛行船が計画されている。
飛行船型成層圏プラットフォームの構想模型
成層圏プラットフォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 21:25 UTC 版)
成層圏プラットフォーム(せいそうけんプラットフォーム)とは、成層圏飛行船やソーラープレーンなどの航空機を利用して、成層圏にあたる高度約20キロメートルの高さに常駐する通信用空中プラットフォームである。主に通信や放送への活用を目的に研究開発が行われている。
- ^ a b “ソフトバンクが成層圏に挑戦する理由 − 無人飛行機で成層圏に基地局を。「HAPS」”. ソフトバンクニュース (2019年8月26日). 2020年2月16日閲覧。
- ^ “平成29年度版日本の航空宇宙工業 (PDF)”. 一般社団法人日本航空宇宙工業会. pp. 152-153 (2017年3月31日). 2018年4月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年4月24日閲覧。
- ^ ソフトバンク、成層圏から通信ネットワークを提供する航空機を開発 - ソフトバンク
- ^ 三浦龍; 大堂雅之 「成層圏プラットフォームを用いた無線通信システム」 (PDF) 『通信総合研究所季報』 47巻4号 情報通信研究機構、42-43頁、2001年12月。ISSN 09149279。 NCID AN10098304 。2020年2月16日閲覧。
- ^ “Alphabet傘下の気球ネット企業Loon、解散”. ITmedia NEWS (2021年1月22日). 2021年3月27日閲覧。
- ^ “Alphabetが成層圏気球によるインターネット接続プロジェクトLoonを閉鎖”. TechCrunch Japan (2021年1月23日). 2021年3月27日閲覧。
- 1 成層圏プラットフォームとは
- 2 成層圏プラットフォームの概要
成層圏プラットフォーム (JAXA、富士重工業)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 13:59 UTC 版)
「大樹町多目的航空公園」の記事における「成層圏プラットフォーム (JAXA、富士重工業)」の解説
地上20kmの成層圏に常に滞空して、地球観測や通信等を行う飛行船。
※この「成層圏プラットフォーム (JAXA、富士重工業)」の解説は、「大樹町多目的航空公園」の解説の一部です。
「成層圏プラットフォーム (JAXA、富士重工業)」を含む「大樹町多目的航空公園」の記事については、「大樹町多目的航空公園」の概要を参照ください。
- 成層圏プラットフォームのページへのリンク