懊悩

デジタル大辞泉

おう‐のう〔アウナウ〕【^×懊悩】

読み方：おうのう

［名］(スル)なやみもだえること。煩悶(はんもん)。「行き詰まって—する日々」

［ト・タル］［文］［形動タリ］悩みもだえるさま。

「腕を拱(く)み顋(あご)を襟に埋めて—たる物思いに沈んだ」〈二葉亭・浮雲〉

難読語辞典

懊悩

読み方：オウノウ（ｏｕｎｏｕ）

悩みもだえること

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懊悩

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関連項目

• 感情

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

懊悩

出典:『Wiktionary』 (2021/08/11 08:56 UTC 版)

名詞

懊悩（おうのう）

1. （心の奥で）悩み悶えること。
   • その相貌は実に無残をきわめ、死闘時の激しい苦痛と懊悩が窺われるのであった。（小栗虫太郎『黒死館殺人事件』）〔1935年〕
   • 最近全国各地で、苦痛と懊悩の余り、遂に母子心中を遂げる人々が数知れずある現状であります。 （大石ヨシエ、衆議院会議録情報 第006回国会 本会議 第8号）〔1949年〕

発音^(?)

お↗ーのー

関連語

類義語

語義1・2

• 煩悶 ：類義語ではあるが、心の奥に秘めて態度に表さない「懊悩」に対して、「煩悶」は態度に表すかどうかは問わず、苦しみが強調される。

熟語

• 懊悩煩悶
• 懊悩焦慮
• 懊悩呻吟
• 懊悩輾転

形容動詞

1. （心の奥で）悩み悶えるさま。
   • お勢母子（ぼし）の者の出向いた後（のち）、文三は漸（ようや）く些（すこ）し沈着（おちつい）て、徒然（つくねん）と机の辺（ほとり）に蹲踞（うずくま）ッたまま腕を拱（く）み顋（あご）を襟（えり）に埋めて懊悩（おうのう）たる物思いに沈んだ。（二葉亭四迷『浮雲』）〔1887年〕

活用

タルト型活用

懊悩-と

動詞

活用

サ行変格活用

懊悩-する

座敷の隣の室は細君の産褥（さんじょく）で、細君は手伝に来ている姉から若い女門下生の美しい容色であることを聞いて少なからず懊悩（おうのう）した。（田山花袋『蒲団』）〔1952年〕