三省堂 大辞林 |
な・れる 2 【慣れる/▼馴れる】
(1)たびたび経験した結果、当たり前のこととして受けとめるようになる。なれっこになる。
「都会での生活に―・れる」「会議の雰囲気に―・れる」「待たされるのには―・れている」
(2)何度も経験してうまくできるようになる。習熟する。
「料理も―・れれば手際よくなる」「―・れた手つき」「―・れない仕事で疲れた」
(3)接触する機会が多く、心理的な隔たり・距離感がなくなる。
(ア)人に親しみをもつようになる。
「生徒はようやく新しい先生に―・れてきた」
(イ)獣・鳥などが人に対して警戒心や敵愾心(てきがいしん)をもたなくなる。
「野生の動物はなかなか人に―・れない」
(4)体になじんで具合がよくなる。
「足に―・れた靴」
(5)動詞の連用形や名詞の下に付いて、何度も経験して具合がよくなる意を表す。
「履き―・れた靴」「書き―・れた万年筆」「旅―・れた人」
(6)なじんで打ち解ける。
「唐ごろも着つつ―・れにし妻しあればはるばる来(き)ぬる旅をしぞ思ふ/伊勢 9」
(7)着物が着古されてよれよれになる。
「紐解かず丸寝(まろね)をすれば我(あ)が着たる衣は―・れぬ/万葉 1787」
〔「慣らす」に対する自動詞〕
[慣用] 習うより慣れよ
「慣れる」の用例一覧
祖母 (青空文庫)
ねを取っても、しばらくはやはり何かが青く見えました。やっと白い光に慣れると、こんどは眩(まぶ)しくって、眼にしみるような劇(はげ)しい痛みを感じました。 「やはり眼がねをかけなければだめなんだよ、おば...
www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/2225.html
中島敦 鏡花氏の文章 (青空文庫)
二人の作家の才能の差ではなくして、その自らの夢に対する情熱の相違のしからしむるところであろう。 所で、一体、阿片の快楽に慣れるためには、はじめ一方ならぬ不快と苦痛とを忍ばねばならぬという。しかも、一度それに慣れて了うと、今度...
www.aozora.gr.jp/cards/000119/files/24441_11320.html
坂口安吾 わが戦争に対処せる工夫の数々 (青空文庫)
鋭さをヂッとこらへて愉快を覚えるぐらゐの多少のゆとりはあるので、もうちよつと、もうちよつとの間と歯をくひしばつて腹の五臓の底の底まで冷えてくる鋭さを五分間ぐらゐ我慢してゐる。それはたしかに慣れると爽快なものなのだ。 そし...
www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/42854_27505.html
慣れるに関係した商品