アルセーヌ・ルパン
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アルセーヌ・ルパン(仏: Arsène Lupin)は、フランスの小説家モーリス・ルブランが発表した推理小説・冒険小説「アルセーヌ・ルパンシリーズ」の主人公である怪盗、およびシリーズの総称。日本では慣例としてルパンと訳されているが発音としては「リュパン」が元音に近い。20世紀初頭の翻訳では「リュパン」と表記されている物もある。
注釈
- ^ なお一部の日本語翻訳書において、ルブランの原作本文中、ルパンが使用したボクシング技や柔道の当て身技を翻訳者が空手と訳した例もあるが、実際には空手は使用していない。
- ^ 生地に関しては『虎の牙』のフロリアーニの生地ブロワとする者と、これに反対し、『バール=イ=ヴァ』で、ルパンが「コー地方! わが生活の全てがそこにある……」と言う、コー地方が出身地とする者とがいる。
- ^ フランス語でも人名の場合は語尾のsなどの子音を発音する例外があるので、これはあながち間違ってもいない。例:ポール・デュカス(デュカ説もありフランスでも読みは一定ではない)、ピエール・ブーレーズなど。
- ^ ジャン=ポール・サルトル「言葉」(1964年)人文書院刊行の沢田直訳では「泥棒世界のシラノ」としているが、正しくは「裏社会のシラノ」である。
出典
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怪盗ルパン
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1958年、当初は全12巻予定で刊行開始。第12巻刊行後、予定より増巻して全15巻として1961年に一旦完結。1971年から新全集の刊行開始、この時は巻数未定⇒全24巻⇒全25巻として順刊。既刊の15冊も1973年までに順次改訂される。1972年全25巻として完結するも、1974年から増巻、結局1980年、全30巻の大全集となって完結。 現行の「新訂 シリーズ怪盗ルパン」は全20巻とも文庫版が刊行されている。旧「怪盗ルパン全集」全30巻は★の付いた巻がポプラ社文庫に採録されている他、第1期1〜12・14・15巻がポプラ文庫クラシックで復刻されている。 怪盗ルパン全集新訂 シリーズ怪盗ルパン発表年備考1 奇巌城★ 4 奇巌城 1958年 ポプラ文庫クラシック1巻。 2 怪盗紳士★ 1 怪盗紳士 1958年 ポプラ文庫クラシック2巻。原作『怪盗紳士ルパン』から初版は短編6作、1973年改版以降は5作を収録。 3 8・1・3の謎★ 6 813の謎 1958年 ポプラ文庫クラシック3巻の復刻版は旧題のまま「8・1・3の謎」。 4 古塔の地下牢★ 7 古塔の地下牢 1958年 ポプラ文庫クラシック4巻。 5 八つの犯罪★ 13 八つの犯罪 1958年 ポプラ文庫クラシック5巻。 6 黄金三角★ 10 黄金三角 1958年 ポプラ文庫クラシック6巻。 7 怪奇な家★ 17 怪奇な家 1958年 ポプラ文庫クラシック7巻。 8 青い目の少女★ 15 緑の目の少女 1959年 ポプラ文庫クラシック8巻の復刻版は新訂版に合わせ「緑の目の少女」に改題。 9 怪盗対名探偵★ 3 ルパン対ホームズ 1959年 ポプラ文庫クラシック9巻の復刻版は旧題のまま「怪盗対名探偵」。 10 七つの秘密★ 8 七つの秘密 1959年 初版(ポプラ文庫クラシック10巻底本)、1973年改版(ポプラ社文庫底本)、新訂シリーズで一部の収録作が異なる。原作の「ルパンの結婚」は題材が児童向きでないと判断されたためか未収録。 11 三十棺桶島★ 11 三十棺桶島 1959年 ポプラ文庫クラシック11巻。 12 虎の牙★ 12 虎の牙 1960年 ポプラ文庫クラシック12巻。 13 ピラミッドの秘密★ - - 1961年 序盤は別の短編2作のトリックを流用しているが、大部分は南の二次創作(パスティーシュ)とみなされている。1973年改版以降は初版の第1章に当たる部分が『七つの秘密』へ編入。新訂シリーズ、ポプラ文庫クラシックには未収録。 14 消えた宝冠★ 5 消えた宝冠 1961年 ポプラ文庫クラシック13巻。 15 魔女とルパン★ 14 魔女とルパン 1961年 第1期完結。ポプラ文庫クラシック14巻。 16 魔人と海賊王 - - 1971年 ルパンが登場しないルブラン作品のため新訂シリーズからは除外。 17 ルパンの大冒険★ 19 ルパンの大冒険 1971年 18 まぼろしの怪盗 - - 1971年 ルパンが登場しないルブラン作品の「血ぞめのロザリオ」も収録。表題作はルパンの登場する作品だが、新訂シリーズからは除外されている。 19 ルパンの大失敗★ 2 ルパンの大失敗 1971年 第1期の『怪盗紳士』に収録されなかった短編4作を収録。 20 妖魔と女探偵 - - 1971年 ルパンが登場しないためルブラン作品のため新訂シリーズからは除外。 21 ルパンの名探偵★ 16 ルパンの名探偵 1972年 『七つの秘密』初版に収録されていた2編を含む。原作の「白い手袋…白いゲートル…」は題材が児童向きでないと判断されたためか未収録。 22 悪魔の赤い輪 - - 1972年 ルパンが登場しないルブラン作品(映画「赤い輪」のノベライズ)のため新訂シリーズからは除外。 23 ルパンと怪人★ 18 ルパンと怪人 1972年 24 ルパン最後の冒険★ 20 ルパン最後の冒険 1972年 25 ルパンの大作戦 9 ルパンの大作戦 1972年 ルブラン原作分の最終巻。後半は原作でごくわずかだったルパンの登場機会が大幅に増加する改作が行われている。 26 悪魔のダイヤ - - 1974年 ボワロー=ナルスジャックが原作者の遺族公認で執筆した「新ルパン」の1巻。新訂シリーズからは除外。 27 ルパンと時限爆弾 - - 1974年 ボワロー=ナルスジャック作「新ルパン」の2巻。新訂シリーズからは除外。 28 ルパン二つの顔 - - 1976年 ボワロー=ナルスジャック作「新ルパン」の3巻。新訂シリーズからは除外。 29 ルパンと殺人魔 - - 1979年 ボワロー=ナルスジャック作「新ルパン」の4巻。同時収録の短編「女賊とルパン」は南の二次創作(パスティーシュ)とみられている。新訂シリーズからは除外。 30 ルパン危機一髪 - - 1980年 ボワロー=ナルスジャック作「新ルパン」の最終巻で、唯一の日本語訳にして南の遺作。新訂シリーズからは除外。 アルセーヌ=ルパン全集 池田宣政名義。全20巻。 ルパン対ホームズ 8・1・3 ルパン三つの犯罪(原作は「8・1・3」の続編。邦題「続8・1・3」。フランス語版でも分冊となっているものは後半がこの題名で刊行されている) 奇岩城 悪魔のサイン(原作は「三十棺桶島」の前半) 恐怖の島(原作は「三十棺桶島」の後半) 怪盗紳士 緑の目の少女 怪奇な古屋敷 黄金の三角形 水晶の栓 八点鐘 虎の牙(原作は「虎の牙」の前半) フロランスの秘密(原作は「虎の牙」の後半。フランス語版でも後半をこの題名(Don Luis Perenna et Le Secret de Florence)で出版している版がある) バーネット探偵局 七つの星の謎(原作は「カリオストロ伯爵夫人」) 怪盗ルパンと魔女(原作は「カリオストロの復讐」) ルパンの告白 呪いの宝冠(原作は戯曲「アルセーヌ・ルパン」と英文版小説「アルセーヌ・ルパン」とにより編集したもの)。 地底の黄金(原作は「バール・イ・ヴァ荘」)
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怪盗ルパン(かいとうルパン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 09:51 UTC 版)
「名探偵ズッコケ三人組」の記事における「怪盗ルパン(かいとうルパン)」の解説
アルセーヌ・ルパンの子孫。ヨーロッパ各地で高価なものばかりを盗みまわっている。
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