性質二元論とは? わかりやすく解説

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性質二元論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/01 09:48 UTC 版)

性質二元論(せいしつにげんろん、: Property Dualism)は、心身問題に関する形而上学的な立場のひとつで、この世界に存在する実体は一種類だが、それは心的な性質と物理的な性質という二つの性質を持っている、という考え[1]特性二元論(とくせいにげんろん)、属性二元論(ぞくせいにげんろん)などとも訳される。同じ二元論に分類される実体二元論[要出典]が、物理的実体とは別に、魂や霊魂といった心的実体を置くのに対し、性質二元論は一種類の実体だけを置く。


  1. ^ Robinson, Howard, "Dualism", The Stanford Encyclopedia of Philosophy (Winter 2007 Edition), Edward N. Zalta (ed.),
  2. ^ Joe Levine (2007) "29. Anti-materialist Arguments and Influential Replies." In: The Blackwell Companion to Consciousness. Velmans M and Schneider S, eds., p.374 Blackwell: Oxford, UK. ISBN 1405120193


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性質二元論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/12 08:42 UTC 版)

心の哲学」の記事における「性質二元論」の解説

性質二元論とは、物質ある程度組織されたなら(例えば、生きた人間の体が組織されるような仕方組織されたなら)、心的な世界創発する(emerge)という立場である。したがってこれは創発物理主義の一形態である。どの程度組織化心的世界創発するのかについては様々であるが、心的世界創発する事それ自体は、創発のもととなった物理的基体 (physical substrata)の物理法則還元することや、物理的基体存在自体説明することはできないという立場である。随伴現象説は、素粒子など物質世界基本的要素段階基本的な心的世界創発していると考え立場であるから随伴現象説も性質二元論に含まれる。この立場デイヴィッド・チャーマーズによって支持されている。

※この「性質二元論」の解説は、「心の哲学」の解説の一部です。
「性質二元論」を含む「心の哲学」の記事については、「心の哲学」の概要を参照ください。

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