快速列車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/01 07:07 UTC 版)
快速列車(かいそくれっしゃ)(英:rapid train)は、鉄道において一般に急行料金などの追加料金は要しないが、途中駅の一部または全部を通過し、主要駅のみに停車することで目的地駅への速達サービスを提供する列車である[注 1]。なお、日本国有鉄道(国鉄)・JRの旅客営業規則における用語では、快速列車は広義の普通列車に含まれる[1]。
注釈
- ^ ただし、鉄道事業者によっては「特急」「急行」などの種別も速度に対する料金を取らない場合があり、それらと「快速」の種別がともに存在している場合は、停車パターンの区別を表している。
- ^ JTBパブリッシング発行の時刻表では東海道本線・山陽本線の当該区間に「京都 - 西明石間は快速停車駅のみ掲載(列車種別の表記がないものはこの間快速で運転)」との記載があり、また交通新聞社発行の「JR時刻表」では欄外に「京都 - 西明石間は快速停車駅を掲載しています」との表記がされている。また、JR京都線・神戸線の全列車を掲載している携帯全国時刻表などでは「快速」として掲載している。
- ^ 優等列車(特に特急列車)はその性質上、速達性と快適性が追求されるため、基本的に専用の車両が使用される[5]。
- ^ 785系・789系による「エアポート」の運用は、2016年3月26日のダイヤ改正で廃止。それ以降、旭川方面とは札幌駅で乗り換えの必要が生じている。
- ^ 2016年3月26日から運行している『はこだてライナー』は快速列車でも運行されるが、半数以上は普通列車である。
- ^ JRダイヤ改正を参照。
- ^ 筑豊本線・篠栗線ではキハ200系で運行していた時代には「赤い快速」という列車愛称が付与されていた
- ^ 一例として、JR北海道では旧仮乗降場、JR東日本では磐越西線や羽越本線、北越急行から直通運転する普通列車などが挙げられる。
- ^ なお、かつて東京メトロ東西線では通勤快速が運転されるようになる以前は快速の種類を分別していなかったが、内部では列車番号から西船橋駅 - 東陽町駅間無停車の「A快速」・浦安のみ停車の「B快速」・浦安駅 - 東陽町駅間は各駅停車の「C快速」と呼称されていたことがあるが、正式な種別名として用いていなかった。なお、現行ダイヤの快速は「B快速」、通勤快速は「C快速」がそれぞれ相当する。
- ^ ただし、京阪電気鉄道では一時期、臨時列車の種別に「快速」の名前が使用されたことがある。当初は「臨時」幕を使用していたが後に快速の専用幕が追加されたが短命に終わり、正式種別になることなく運転を終了した。あくまで臨時列車であるため正式な種別に快速は含まれない。また、近畿日本鉄道(近鉄)でも不定期に快速が運行されていた。
- ^ ただし、八戸駅発着の「しもきた」の一部は、JR大湊線内各駅に停車する。
- ^ 該当の普通列車は、2016年3月26日から2018年3月16日まで、通過駅は変わらずに快速列車として運行されていた。
- ^ 後述するが、2013年2月22日のダイヤ改定までは通勤快速も設定されていたが、当該列車は区間急行に改称され、日中にも運転されるようになった。
- ^ ただし、準急は快速が通過していたあざみ野駅に停車する。
- ^ 一時期9000系には「快速」の幕(黄色の地に黒文字)があった。臨時の快速は主に7200系や9000系が充当されることが多かったが、「京都ロマンス快速」のように8000系特急車が使われることもあった。なお、京阪の快速は急行より停車駅が少なく、当時の特急より停車駅が多く設定されていた。現行ダイヤの特急・快速急行の方が、当時の快速より停車駅が多い。
- ^ 但し、阿久根→八代間は、各駅停車。
- ^ 同種種別では快速以外においては「区間急行」がある(京阪電気鉄道を除く)。
- ^ 英語版Wikipediaによる後述"Eilzug"の解説では、"fast-stopping train"、"semi-fast train"、などと称するのが近い。 Limited-stop、Skip-stop、も参照。
- ^ 現実にはExpressに3等車が併結されず、最低2等以上の料金が必要なケースも多かった(例:初期のフライング・スコッツマン)。
出典
- ^ a b 例えば、東日本旅客鉄道旅客営業規則旅規第3条(5)、東日本旅客鉄道
- ^ a b 各出版社の時刻表の当該路線のページを参照。
- ^ JR西、新快速減便か 赤穂線の自治体「定住に打撃」 - 2015年12月15日 神戸新聞NEXT
JR西ダイヤ改正 赤穂線新快速減便に不安や落胆 - 2015年12月19日 神戸新聞NEXT - ^ http://www.sfkoutori.or.jp/consumer/alacarte.pdf 不動産広告あらかると (PDF) - 公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会 P.5(交通の利便)
- ^ PHP研究所 梅原淳『雑学3分間ビジュアル図解シリーズ 特急列車のすべて』p.78
- ^ “2023年3月ダイヤ改正について”. 東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本横浜支社). 2024年2月24日閲覧。
- ^ 2018年3月 ダイヤ改正について(東日本旅客鉄道株式会社 プレスリリース)(2017年12月15日)
- ^ 一例として、2012年6月30日(土)ダイヤ改正を実施します - 西武鉄道 2012年5月21日
- ^ 4月21日(金) ダイヤ改正を実施!東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・鬼怒川線など【特急列車以外の一般列車】 (PDF) - 東武鉄道、2017年2月28日
- ^ 交通新聞社『京王電鉄の世界』p.77
- ^ a b 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 5号 首都圏私鉄―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、44頁。ISBN 978-4107900395。
- ^ 臨時列車としては全車グリーン車のジョイフルトレインによるものが他に存在する。
- ^ 松浦鉄道. “下り時刻表2019年3月16日改正”. 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。
- ^ 松浦鉄道. “上り時刻表2019年3月16日改正”. 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。
- ^ 寺田裕一『ローカル私鉄 列車ダイヤ25年 東日本編』JTB、2004年、6頁。ISBN 978-4533054846。
- ^ 寺田裕一『ローカル私鉄 列車ダイヤ25年 東日本編』JTB、2004年、63頁。ISBN 978-4533054846。
- ^ 寺田裕一『ローカル私鉄 列車ダイヤ25年 東日本編』JTB、2004年、83頁。ISBN 978-4533054846。
- ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 6号 北信越―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、56頁。ISBN 978-4107900401。
- ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳7号 東海―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、47頁。ISBN 978-4107900418。
- ^ 寺田裕一『ローカル私鉄 列車ダイヤ25年 東日本編』JTB、2004年、163頁。ISBN 978-4533054846。
- ^ 寺田裕一『ローカル私鉄 列車ダイヤ25年 西日本編』JTB、2004年、23頁。ISBN 978-4533055850。
- ^ 『JR時刻表』、弘済出版社、1998年12月号、282 - 285頁
- ^ 田淵仁『近鉄特急 上』JTBパブリッシング、2004年4月、145頁。ISBN 9784533051715。
- ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 10号 関西私鉄―全線全駅全優等列車』新潮社、2011年、57頁。ISBN 978-4107900449。
- ^ “ダイヤ改正の実施について” (pdf). 神戸電鉄 (2020年1月21日). 2020年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月14日閲覧。
- ^ a b “時刻表・ダイヤ案内/停車駅のご案内”. 神戸電鉄. 2020年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月14日閲覧。
- ^ “時刻表・ダイヤ案内/停車駅のご案内”. 神戸電鉄. 2020年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月14日閲覧。
- ^ 寺田裕一『ローカル私鉄 列車ダイヤ25年 西日本編』JTB、2004年、107頁。ISBN 978-4533055850。
- ^ 出典:交通新聞社発行小型時刻表2015年12月号488ページと大型時刻表2016年3月号419ページから
- ^ 2024年3月ダイヤ改正について – 北海道旅客鉄道、2023年12月15日
- ^ 2024年3月ダイヤ改正について – 東海旅客鉄道、2023年12月15日、6頁
- ^ 停車駅ご案内 大阪環状線・JRゆめ咲線・大和路線・阪和線・関西空港線 – 西日本旅客鉄道
- ^ a b 2010年12月ダイヤ改正について (PDF) - 東日本旅客鉄道仙台支社 2010年9月24日(2013年6月19日時点でのインターネットアーカイブ)
- ^ a b 鉄道ジャーナル社『鉄道ジャーナル』No.547 p.65
- ^ a b JTBパブリッシング 『JTB時刻表』2013年3月号 仙石線のページ参照。
- ^ 北本駅には湘南新宿ライン特別快速は停車するが、快速アーバンおよび通勤快速は通過する。
- ^ 上尾駅および桶川駅に停車する高崎線通勤快速は下りの2本のみである。
- ^ 今尾恵介、原武史(監修)『日本鉄道旅行歴史地図帳 5号 首都圏私鉄―全線全駅全優等列車』新潮社、2010年、47-51頁。ISBN 978-4107900395。
- ^ “北新地駅で見た奈良行きの直通快速。あと2か月で見納めの光景”. 寝屋川つーしん (2019年1月21日). 2022年5月15日閲覧。
- ^ “Timetable of Hokuhoku Line” (PDF). Hokuetsu Express (2019年3月16日). 2019年9月10日閲覧。
- ^ “神戸電鉄レア種別 - NISSEI LIMITED.EXPRESS:楽天ブログ”. 楽天ブログ. 2022年5月15日閲覧。
- ^ 高畠潔 著、『イギリスの鉄道の話』株式会社成山堂書店、2004年、P20、ISBN 4425960610
快速列車(廃止)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:43 UTC 版)
「えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン」の記事における「快速列車(廃止)」の解説
開業当初、糸魚川地区における特急「北越」の代替として、泊駅 - 直江津駅間に1往復、糸魚川駅 - 新潟駅間(直江津駅から信越本線直通)1往復が設定され、朝に下り列車、夕夜間帯に上り列車が運転された。線内運転列車はET122形気動車、新潟発着列車は東日本旅客鉄道(JR東日本)新潟車両センター所属の485系電車を使用した。 しかし、2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正で信越本線直通列車が直通終了・普通列車化したことで、線内運転の1往復のみとなった。その後、2018年(平成30年)3月17日ダイヤ改正で朝の下り列車、2019年(平成31年)3月16日ダイヤ改正で夜間の上り列車が廃止され、消滅した。 廃止時点での停車駅は直江津駅・名立駅・能生駅と、梶屋敷駅 - 泊駅間の各駅であった。
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快速列車(廃止)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 02:19 UTC 版)
2016年3月26日のダイヤ改正で廃止された特急「九州横断特急」「くまがわ」の代替列車として、熊本駅・八代駅 - 人吉駅間に4往復設定された(夜の下り1本のみ八代駅始発でそれ以外は熊本駅発着)。この列車には特に愛称名は付けられていなかった。その後2017年3月4日のダイヤ改正でこのうち熊本駅発着の3往復が特急「かわせみ やませみ」に置き換えられ、2018年3月17日のダイヤ改正で最後に残った1往復は下りが廃止、上りが八代始発に短縮したことで肥薩線内を走行しなくなった。 最後に残った1往復は基本的に特急列車時代の停車駅を踏襲していたが、かつて一部列車が停車していた松橋駅、球泉洞駅は通過し、白石駅に停車していた。車両は主にキハ40形またはキハ220形が1両編成で使用された。特急列車よりも停車駅が多いが、所要時間は特急列車と変わらず、上りの快速は人吉駅 - 熊本駅間を1時間30分、下りの快速は八代駅 - 人吉駅間を1時間7分で走行していた。 停車駅 熊本駅 ← 新八代駅 ← 八代駅 - 坂本駅 - 白石駅 - 一勝地駅 - 渡駅 - 人吉駅 2016年3月のダイヤ改正から2017年3月のダイヤ改正まで昼間時間帯に運転されていた3往復の快速列車はキハ47形2両編成が使用され、白石駅を通過していた。この改正で同列車は特急「かわせみ やませみ」に置き換えられた。
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