しどうじ【志度寺/志渡寺】
読み方:しどうじ
浄瑠璃「花上野誉石碑(はなのうえのほまれのいしぶみ)」の四段目の通称。田宮坊太郎の乳母お辻が、わが身を捧げて、坊太郎の敵討ち成就を金毘羅(こんぴら)権現に祈願する場面。歌舞伎では「しどでら」。
しど‐じ【志度寺】
しどじ 【志度寺】
志度寺
名称: | 志度寺 |
ふりがな: | しどじ |
名称(棟): | 本堂 |
名称(ふりがな): | ほんどう |
番号: | 2148 |
種別1: | 近世以前/寺院 |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
指定年月日: | 1983.06.02(昭和58.06.02) |
員数(数): | 1 |
員数(単位): | 棟 |
代表都道府県: | 香川県 |
都道府県: | 香川県さぬき市志度 |
所有者名: | |
指定基準: | |
管理団体名: | |
管理団体住所: | |
管理団体指定年月日: | |
構造形式: | 桁行七間、梁間五間、一重、入母屋造、向拝三間、軒唐破風付、本瓦葺 |
時代区分: | 江戸中期 |
年代: | 寛文10(1670) |
解説文: | 志度寺は四国霊場八十六番札所で真言宗に属する。本堂は桁行七間、梁間五間の大規模な仏堂であり、仁王門は三間一戸の八脚門である。 中世以来の伝統を受けついで軸部が木太く堂々としているが、細部の意匠には近世的な特色もみられる。高松藩によって造営された江戸時代中期の寺院の遺構として重要である。 |
志度寺
志度寺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/07 19:24 UTC 版)
志度寺(しどじ/しどうじ)は、香川県さぬき市志度にある真言宗善通寺派の寺院。補陀洛山(ふだらくさん) 、清浄光院(せいじょうこういん)と号す。本尊は十一面観音菩薩。四国八十八箇所第八十六番札所。
注釈
- ^ 浄瑠璃『花上野誉の石碑』[1][2]は全十段、司馬芝叟・筒井半平(半二)作の坊太郎の親の仇討ちの物語に、幼い坊太郎を守ろうとして命を落とす乳母お辻のストーリーが盛り込まれている。お辻は寺に預けられた坊太郎の病い(実は仇をだます偽病)が癒えるように、金比羅宮に平癒を祈願し命を落とす[3]。床本が多く出版され[4]、歌舞伎に仕立てられ、華やかな演出が人気の演目である[5]。
- ^ 直径8寸の玉の中に釈迦三尊が刻まれており、どこから眺めても仏の面が見えて決して背を見ることができないとされる霊玉。奈良の興福寺に納められ、現在は滋賀県長浜市の宝厳寺に聖武天皇の勅納品して残っているとされる。[7][8]
- ^ 「玉取り伝説」を伝える縁起の研究が進んでいる[10][11][12][13][13]。
- ^ 土砂加持(どしゃかじ・どさかじ)とは密教で行う加持のひとつ。土砂を洗い清めて護摩を焚き上げたのち、本尊の前に供して光明真言を唱える。清めた砂は病人の苦しみをやわらげ、死体の硬直を解いたりすると伝わり、あるいは祖先の罪過をすすぐため墓に撒く[14]。
出典
- ^ 国立文楽劇場営業課『花上野誉碑 ; 恋娘昔八丈 ; 日高川入相花王 ; 増補忠臣蔵 ; 艶容女舞衣 ; 勧進帳』平成28年10・11月、日本芸術文化振興会〈文楽床本集 / 国立劇場事業部編〉、2016年。 NCID BB22632836。
- ^ 飯田叶 (編)「花上野誉の石碑 志度寺の段」『浄瑠理天狗佐和理独稽古 : 附・浄瑠理語の秘伝』名倉亀楠、1893年7月、74-75頁。doi:10.11501/856545。 - 国立国会図書館デジタルコレクションよりコマ番号 47/69。
- ^ “「ArtWiki」花上野誉石碑”. 立命館大学アート・リサーチセンター. 2018年11月22日閲覧。
- ^ 前田鹿之助 (編)『花上野誉石碑志度寺段』00014号、加島屋竹中清助、大阪〈浄瑠璃丸本: 断五行双床本〉、1913年。全国書誌番号:40074251 。2018年11月22日閲覧。 - 国立国会図書館デジタルコレクションより
- ^ 絵金蔵『絵金』パルコエンタテインメント事業局出版担当、2009年。ISBN 9784891947996。 NCID BA91193024。 - 高知・赤岡の通称〈絵金〉が描く芝居絵屏風より、「花上野誉石碑―志度寺」を収載。
- ^ a b c d e f g h i “いざさらば今宵はここに志度の寺 祈りの声を耳に触れつつ 補陀洛山 志度寺”. 四国八十八ヶ所霊場会. 2018年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月22日閲覧。
- ^ 人文社観光と旅編集部 編『郷土資料事典香川県・観光と旅 改訂新版』人文社〈県別シリーズ ; 37〉、1983年10月、53頁。全国書誌番号:85014198。
- ^ “面向不背(めんこうふはい)の玉が宝厳寺に?”. 竹生島・宝厳寺 ~西国第三十番札所~. 宝厳寺. 2023年7月17日閲覧。
- ^ 公益社団法人日本青年会議所 四国地区協議会 (2017年9月5日). “第86番志度寺 瓦に隠された悲しい物語とは?”. 2018年11月22日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b 南谷敬 1980, pp. 1–30.
- ^ a b 逵日出典 1991, pp. 20–41.
- ^ a b 谷原博信 1998, pp. 58–66.
- ^ a b c d 大橋直義 2001, pp. 43–66.
- ^ 松村明 (監修)、三省堂編修所 (編集)『大辞林』(3版)三省堂、2006年。ISBN 9784385139050。 NCID BA78867520。全国書誌番号:21125525。
- ^ さぬき市教育委員会2023年3月設置の現地看板より
- ^ 令和4年11月10日文部科学省告示第143号
- ^ 志度寺 本堂 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ 志度寺 仁王門 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ 木造十一面観音両脇士立像 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ 絹本著色十一面観音像 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ 絹本著色志度寺縁起 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
- ^ “絹本著色志度寺縁起 6幅 附 紙本墨書志度寺縁起等付属文書 9巻”. さぬき歴史文化探訪ナビ. 2023年11月26日閲覧。
- ^ a b “国・県指定有形文化財(建造物)”. 香川県. 2023年7月17日閲覧。
- ^ a b “国・県指定有形文化財(彫刻)”. 香川県. 2023年7月17日閲覧。
- ^ a b c “指定文化財の概要”. さぬき市. 2023年7月17日閲覧。
- ^ a b 圓通寺公式サイトより
- ^ a b さぬき三十三観音霊場公式サイトより
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