心中 (川端康成)とは? わかりやすく解説

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心中 (川端康成)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/13 10:00 UTC 版)

心中』(しんじゅう)は、川端康成掌編小説。「愛のかなしさ」を主題にした作品で[1][2]遠隔透視など、時空を隔てた不思議な現象を取り入れた心霊的・神秘的傾向の作風となっている[3][4]。川端の一連の「掌の小説」群の中でも特に評価の高い代表的な掌編の一つである[5][6][7][8][9]


注釈

  1. ^ 「第四短篇集」の表題のもと、「子と立場」「心中」「龍宮の乙姫」「処女の祈り」「冬近し」の5篇が『文藝春秋』4月号に掲載された[15][16][3][17]
  2. ^ 羊毛などの獣毛を原料に加工し、圧力を加えて作成された柔らかく音の出ない草履[17]
  3. ^ 心霊学発生のきっかけは、1848年にアメリカのニューヨーク州ハイズヴィルで起った怪奇現象(フォックス姉妹による死者の霊のラップ音との交信)が大評判となったことで(心理主義#ハイズヴィル事件)、ヨーロッパでも1870年代から降霊術に対する関心が高まり 1882年2月に結成された「心霊現象研究協会」に、オリバー・ロッジウィリアム・クルックスなどの科学者らが所属していた[28][29]1875年にはロシア出身のブラヴァツキー夫人が「神智学協会」をインドで発足する動向もあった[28][29]。そうした海外の流れから日本においても、1886年(明治19年)に井上円了東京大学内に「不思議研究会」を作り[28]1910年代初頭に福来友吉が、霊能者の透視や念写の実験を行い、1923年(大正12年)に浅野和三郎が「心霊科学研究会」を結成した[28][29]
  4. ^ 川端は『文藝時代』創刊にあたって、〈死を超越〉するための文学への志を掲げた[32]
    我々の祖先が墓石の下にその屍を埋め西方浄土の永生を信じて安らいだやうに、我々の子孫は文芸の殿堂の中に人間不滅の解決を見出して死を超越するであらう。この雑誌はその殿堂に行く遙々遠い道の一枚の鋪石である。 — 川端康成「新しき生活と新しき文藝――創刊の辞に代へて『創刊の辞』」[33]
    また、〈死後の生存〉という言葉も『初秋旅信』(1925年)や『初秋山間の空想』(1925年)、『母』(1926年)などに散見され[34][32][35][36][37]、〈永生不滅〉という言葉も〈個人の死から人間を救出すには、個人と他の個人、一人の人間と外界の万物との境界線を曖昧に暈すことが一番いいらしい〉と語る評論で掲げている[38][32][39]
  5. ^ 幼い頃に〈捜しもののありか〉〈明日の来客〉〈明日の天気模様〉を言い当てることができて祖父母から便利にされていたことや、祖母が死ぬ前に〈虫の知らせのやうな〉ものがあったことなどが、自伝的な作品『祖母』(1925年)や『故園』(1943年-1945年)に綴られている[41][42][2]
  6. ^ 今東光は当時のことについて、「川端は僕の亡父からよくセオソフィー(神智学)の話を聞いて興を感じていた」、「川端はそういう神秘主義から彼の文学を不思議のベールで包んでいるのだ」と語っている[43]。今東光の父・武平は元郵船会社欧州航路の船長だった人物で、インドの聖者クリシナ・ムルテ主宰のセオソフィー学会の会員となり、帰国後は「日本における唯一のロッジとして旗をかかげていた」とされ[43][29]、クルシナの著書を翻訳した『阿羅漢道』(1925年)を出版している[29]。川端は今東光の家に度々招かれて不思議な霊談義を聞く機会があったようで、〈テレパシイの話〉〈霊知学の話〉を、〈面白き話と思ふ〉と日記に記している[44][29]
  7. ^ 一高時代に校友会雑誌に掲載した処女作の短編『ちよ』(1919年)に書かれているエピソード[40][2][29]。〈山本千代松〉という人物は、『処女作の祟り』で〈田中千代松〉となっている[46]。川端は〈千代松〉が川端に送るよう遺した金を旅費にして、伊豆の旅(『伊豆の踊子』の舞台地)に行くことになる[45]
  8. ^ 「初秋旅信」「初秋山間の空想」「青い海黒い海」「白い満月」「霊柩車」「子の立場」「心中」「龍宮の乙姫」「処女の祈り」「冬近し」「雀の媒酌」「合掌」「屋上の金魚」「祖母」「犠牲の花嫁」「母」「女」「処女作の祟り」「薔薇の幽霊」「海の火祭」「夫人の探偵」「母国語の祈祷」「秋の雷」「貧者の恋人」「花ある写真」「抒情歌」「慰霊歌」「金塊」「扉」「イタリアの歌」「紅梅」「足袋」「無言」「めづらしい人」など[48][2][29]
  9. ^ 梶井はその後、同年の大晦日に川端のいる湯ヶ島温泉に向い初めて会うことになり[54][55][56][53][57]、その地で川端の短編集『伊豆の踊子』の校正を手伝うことになる[55][56][58]
  10. ^ 『顔』は1932年(昭和7年)の『文藝春秋』4月号(第10年第4号)に「短篇集」と題する3篇(『顔』『化粧』『妹の着物』)の1篇として掲載された[70]

出典

  1. ^ a b 「あとがき十」(『川端康成全集第11巻 掌の小説新潮社、1950年8月)。独影自命 1970, pp. 205–206に所収。文学大系42 1972, pp. 446に抜粋掲載
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 長谷川泉「川端康成集補注――心中」(文学大系42 1972, pp. 446–447)
  3. ^ a b c d e f g h i 羽鳥徹哉「川端康成と心霊学 六」(国語と国文学 1970年5月号)。基底 1979, pp. 312–319に所収。文学大系42 1972, pp. 446–447に抜粋掲載
  4. ^ 「第二章 新感覚派の誕生――文壇への道 第五節 「掌の小説」と『感情装飾』――神秘的傾向の作品」(森本・上 2014, pp. 194–196)
  5. ^ a b 長谷川泉「心中」(『川端文学の味わい方』明治書院、1973年)。研究叢書2 1977, p. 265、転生 2022, p. 28に抜粋掲載
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 松坂俊夫「川端康成『心中』覚書き」(永山勇博士退官記念会編『国語国文論集』風間書房、1974年3月)。のち「『心中』論」として松坂 1983, pp. 145–163に所収。研究叢書2 1977, p. 265に抜粋掲載
  7. ^ a b c d e f g h i j k 林武志「作品研究史(二)――『掌の小説』研究の現段階――〔II 各論 「金糸雀」「写真」「死顔の出来事」「人間の足音」「心中」「龍宮の乙姫」「処女の祈り」「霊柩車」「雀の媒酌」「屋上の金魚」「女」「盲目と少女」〕」(研究叢書2 1977, pp. 263–266)
  8. ^ a b c d e f g h i j 原善「心中」(事典 1998, pp. 203–204)
  9. ^ a b c d e f g h i j k l 高原英里「編者解説」(異相 2022, pp. 343–356)
  10. ^ a b 松坂俊夫「『掌の小説』小論――川端文学の源流」(人間と芸術 1971, pp. 45–61)。のち「掌の小説――川端文学の源流」として松坂 1983, pp. 46–66に所収
  11. ^ a b 林武志「作品研究史(二)――『掌の小説』研究の現段階――〔I 総論 戦前〕」(研究叢書2 1977, pp. 237–242)
  12. ^ a b 古閑章「梶井基次郎――“文学的共振関係”を視座として――」(世界4 1999, pp. 118–130)
  13. ^ a b c d e f g h i j k l 「第二部 第四章 それぞれの道――新感覚派・大胆な試み」(柏倉 2010, pp. 168–172)
  14. ^ a b c d e f 原善 2020。「オマージュの照らしだす力――総論にかえて」として転生 2022, pp. 18–31に所収
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  44. ^ 「日記」(大正12年1月1日付)。補巻1・日記 1984, p. 571に所収
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  46. ^ 「処女作の祟り」(文藝春秋 1927年5月号)。文学大系42 1972, pp. 135–140、小説1 1981, pp. 187–192、怪談傑作選 2006, pp. 60–66、掌の小説 2011, pp. 219–225に所収
  47. ^ 松坂俊夫「作品と伝記の交錯――羽鳥徹哉著『作家川端の基底』」(日本文学 1979年10月)。松坂 1983, pp. 234–238に所収
  48. ^ 羽鳥徹哉「川端康成と心霊学」(国語と国文学 1970年5月号)。基底 1979, pp. 294–335に所収
  49. ^ a b 「あとがき十一」(『川端康成全集第11巻 掌の小説』新潮社、1950年8月)。独影自命 1970, pp. 206–207に所収。基底 1979, p. 294、文学大系42 1972, pp. 446に抜粋掲載
  50. ^ a b c 「第1巻あとがき」(『川端康成選集第1巻 掌の小説』改造社、1938年7月19日)。評論5 1982, pp. 567–568に所収。独影自命 1970, p. 198、掌の小説 2011, p. 638に抜粋掲載
  51. ^ a b c d e 梶井基次郎川端康成第四短篇集「心中」を主題とせるヴアリエイシヨン」(青空 1926年7月号・通巻17号)pp.63-67。梶井・旧2巻 1966, pp. 59–62、梶井・新1巻 1999, pp. 328–332に所収
  52. ^ a b c d 「『心中』のヴァリエイシヨン」(作家読本 1995, p. 119)
  53. ^ a b 「第八章 冬至の落日――飯倉片町にて」(大谷 2002, pp. 162–195)
  54. ^ 「外村茂宛て」(昭和2年1月1日付)。梶井・新3巻 2000, pp. 158–159に所収。独影自命 1970, pp. 112–113に抜粋掲載
  55. ^ a b 「梶井基次郎」(翰林 1934年9月号)。評論1 1982, pp. 321–325、一草一花 1991, pp. 175–177、随筆集 2013, pp. 249–252、梶井・別巻 2000, pp. 85–87に所収
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  61. ^ a b c 「二〇 川端康成」(キーン現代4 2012, pp. 213–216)
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  85. ^ 「対談I 川端文学を貫いているもの――『手書き』独特のアナグラム」(小川・佐伯 2023, pp. 26–34)
  86. ^ a b c 「対談II『掌の小説』を読む――確かな“モノ”の手応え」(小川・佐伯 2023, pp. 56–69)





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