出師表
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「出師表」(すいしのひょう、「出師の表」)とは、臣下が出陣する際に君主に奉る文書のことである。「出師」とは文字通り「師(=軍隊)を出す」ことを、「表」とは公開される上奏文を指す。「出師表」自体は一般的な文書名であるが、歴史上、三国時代蜀漢の丞相であった諸葛亮が、皇帝劉禅に奏上した『(前)出師表』が極めて著名であり、特に述べられない場合、「出師表」とはこれを指す。 出師表は、後世に南宋の安子順により「諸葛亮の出師表を読んで涙を堕さない者は、その人必ず不忠である。」と言われている。
- ^ 『箋解古文真宝』の安子順の発言部分
- ^ 狩野1990、『孔明「出師表」を読む』学習研究社歴史群像シリーズ16、三国志下巻所収の論考
- ^ 김선경 (2014年10月1日). “[알고 쓰는 말글]던질 수 없는 ‘출사표’” (朝鮮語). 경향신문. 2024年3月6日閲覧。
- ^ “국립국어원 표준국어대사전 - 출사표”. stdict.korean.go.kr. 2024年3月6日閲覧。
後出師表
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建興6年(228年)、諸葛亮は劉禅に再び「出師表」を上奏したとされている。この時の文章は、先の「出師表」と区別して「後出師表」と呼ばれている。しかし、この文章は『三国志』の本文では言及されず、裴松之の注釈の中で、習鑿歯『漢晋春秋』から引用され、さらに陳寿の編纂した『諸葛亮集』にも見えず、呉の張儼『黙記』に見えると書かれている上、歴史事実との相違点が多い。
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