強訴とは? わかりやすく解説

ごう‐そ〔ガウ‐〕【強訴/×嗷訴】


ごうそ 【強訴・訴】

平安中期から室町時代にかけて、寺社僧徒神人神社仕えた人)が、朝廷幕府対し仏神の威をかざして諸種要求強要した集団行動をいう。興福寺延暦寺などのが有名(江戸時代には百姓一揆一つ)。

強訴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/15 08:50 UTC 版)

強訴(ごうそ)とは強硬な態度で相手に訴えかける行動を指す。「嗷訴」とも。


  1. ^ 『大辞泉』強訴
  2. ^ 下向井龍彦『日本の歴史07 武士の成長と院政』〈講談社学術文庫〉、242-243頁。ISBN 978-4062919074 下向井はこの僧兵から、ヘルメットにタオルの覆面姿で、「異議なし」「ナンセンス」と声を張り上げる全学連の姿を連想する、と記している。
  3. ^ 『新・平家物語』 一巻吉川英治、ゴマブックス, 2013
  4. ^ 小山雅之「中世の寺社における閉門」『常民文化』第11号、成城大学、1988年3月、61-77頁、CRID 1050282812448951936 
  5. ^ 礪波美和子「龍門文庫蔵『春日社家記録』「神木御入洛并御遷座事」をめぐって」『叙説』第40巻、奈良女子大学日本アジア言語文化学会、2013年3月、175-192頁、hdl:10935/3373ISSN 0386-359XCRID 1050282813368551808 
  6. ^ 稲葉伸道「鎌倉中・後期における王朝の神社政策」『日本中世の王朝・幕府と寺社』吉川弘文館、2019年、120-125頁。 


「強訴」の続きの解説一覧

強訴

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 16:44 UTC 版)

郡上一揆」の記事における「強訴」の解説

庄屋中心惣代寄合メンバーによる交渉解が行詰った段階で、郡上郡中の各村農民に動員かけられた。宝暦4年8月10日1754年9月26日郡上郡中そして郡上藩越前領内からも集結した大勢農民たちは、藩側に検見法への年貢徴収法改正断念を願う願書とともに金森頼錦藩主となって以降各種の税や御用金使役負担増を指摘し負担免除願った十六か条の願書差し出すという強訴に及んだ。この強訴には一般農民たち以外に、郡上藩進めていた絹や、紙などといった商品作物対す課税強化や、牛馬などに対す通行税取り立て苦し豪農層、商人層の協力があり、郡上領内でも比較的豊かである郡上川沿いの藩南部下川筋が主導していた。なお、この宝暦4年8月10日の強訴時点で、農民層の中に藩の施策に対して従順である農民現れており、やがて藩に従順な農民たちのことを寝者、一方、藩に対抗していく農民らを立者と呼ぶようになる。 強訴に対して藩側はまず代官猪子九郎別府弥格が対応を行った。両代官大勢農民らの剣幕恐れをなし、続いて家老である渡辺外記粥川兵衛らが農民たちへの対応に当たった農民怒号響き渡る中、両家老は願書受け入れ検見法への年貢徴収法改正断念する記した免許状渡し十六か条の願書についても了承する旨の免許状手渡した。しかし免許状には渡辺外記粥川兵衛両家老の署名印形はあったが、当時蟄居であった筆頭家老金森左近署名印形がないことに農民たちが騒ぎ出したため、金森左近署名捺印経て農民代表の小野村十郎剣村庄屋免許状手渡され要求受け入れられたことを確認した農民らは各へと引き上げていった。なお郡上藩召し抱えられた後、藩領巡検行って年貢取立て方法改正進めていた黒崎佐一右衛門は、宝暦4年8月10日の強訴騒ぎの中、郡上藩領から逃亡した農民たちの強訴が当初比較すんなり受け入れられたのは、郡上藩内での路線対立背景にあったものと考えられている。郡上藩内には年貢徴収法の改正によって農民たちから厳しく年貢取り立て、藩の収入増加を図る方針反発する勢力があり、筆頭家老金森左近はその勢力代表格であった。藩内の意見対立その後も尾を引き、年貢増徴反対派金森左近らは罷免されていくことになる。

※この「強訴」の解説は、「郡上一揆」の解説の一部です。
「強訴」を含む「郡上一揆」の記事については、「郡上一揆」の概要を参照ください。

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