広視野惑星カメラ2
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広視野惑星カメラ2[1][2](こうしやわくせいカメラ2、英: Wide Field and Planetary Camera 2、略称: WFPC2)は、かつてハッブル宇宙望遠鏡 (英: Hubble Space Telescope, HST) に搭載されていたカメラである。ジェット推進研究所 (JPL) によって製造されたこのカメラは小さなグランドピアノ程度の大きさがあった。WFPC2は、1993年に行われたスペースシャトルのミッションSTS-61で広視野惑星カメラ (WFPC) と置き換えてHSTに取り付けられ、1995年にハッブル・ディープ・フィールド、1996年に砂時計星雲や卵星雲、1998年にハッブル・ディープ・フィールド・サウスの撮影に用いられた。その後、ミッションSTS-125中の2009年5月14日に行われたこのミッション最初の船外活動でWFPC2は取り外され、広視野カメラ3と交換された。役目を終えたWFPC2は地球に持ち帰られ、国立航空宇宙博物館とJPLに一時展示された後、最終的に国立航空宇宙博物館で展示されることとなった[3][4]。
- ^ “ハッブルディープフィールド”. 天文学辞典. 日本天文学会 (2022年2月14日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ 圓谷文明「Astro Focus 球状星団M15で発見。死に行く星」『宇宙NOW』第126号、兵庫県立西はりま天文台、2000年9月、9頁、ISSN 0917-6918。
- ^ Caputo, Joseph (2009年5月27日). “"The Camera that Saved Hubble" Coming to the Smithsonian”. Smithsonian Magazine. 2023年2月21日閲覧。
- ^ “Camera That Saved Hubble Leaves Nest for Good”. NASA Jet Propulsion Laboratory (JPL) (2010年10月13日). 2023年2月21日閲覧。
- ^ “Return to the Carina Nebula”. ESA/Hubble Picture of the Week. ESA/Hubble. 2011年7月4日閲覧。
- 1 広視野惑星カメラ2とは
- 2 広視野惑星カメラ2の概要
- 3 外部リンク
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