幹細胞ニッチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/07/27 09:55 UTC 版)
幹細胞ニッチ (かんさいぼうにっち、英: stem cell niche) は生体内で幹細胞がその性質を維持するために必要な微小環境である[1]。成体幹細胞は生涯を通して未分化状態を維持するが、培養に伴って増殖能が低下することが知られている。このことから、幹細胞がその性質を維持するためには適切な環境が必要であると考えられており、この環境のことを幹細胞ニッチと呼ぶ。「ニッチ」という言葉は培養系、生体中のいずれにおいても用いられる。
- ^ 岡野光夫; 浅島誠 『再生医療用語ハンドブック』 メディカルトリビューン、2015年。ISBN 978-4-89589-478-4。
- ^ Curry, J; Trentin, J (1967), “Hemopoietic spleen colony studies: I. Growth and differentiation”, Developmental Biology 15: 395--413, doi:10.1016/0012-1606(67)90034-6, PMID 6032485
- ^ Schofield, R (1978), “The relationship between the spleen colony-forming cell and the haemopoietic stem cell”, Blood Cells 4: 9--25, PMID 747780
- ^ a b Scott F. Gilbert 『ギルバート発生生物学』、阿形清和、高橋淑子 メディカル・サイエンス・インターナショナル、2015年。ISBN 978-4-89592-805-2。
- ^ Weinberger F., et al. (2012). Localization of Islet-1–Positive Cells in the Healthy and Infarcted. Circulation Research
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