平時忠とは? わかりやすく解説

たいら‐の‐ときただ〔たひら‐〕【平時忠】

読み方:たいらのときただ

[1128〜1189]平安末期公卿時子滋子の兄。検非違使(けびいし)別当権大納言平氏政権中の重要な地位占めた。「平氏にあらざれば人にあらず」の言葉は有名。壇ノ浦の戦いの後捕らえられ能登流されて没した。平大納言

平時忠の画像

平時忠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 08:41 UTC 版)

平 時忠(たいら の ときただ)は、平安時代末期の公家桓武平氏高棟流(堂上平氏)、兵部権大輔平時信の子。官位正二位権大納言。母は二条大宮(令子内親王)の半物(はしたもの、下仕えの女房)をしていた女性(氏素性は未詳)。平清盛継室である平時子の同母弟。後白河法皇の寵妃で高倉天皇の母・建春門院は異母妹にあたる。平大納言平関白と称された。


注釈

  1. ^ 非蔵人から六位蔵人となる階層の人物はその階層で生涯を終えるのが通例だった。父の時信が五位止まりで、母の身分も低いことから、時忠も本来ならそれ以上の昇進は望めなかった。
  2. ^ 源平盛衰記』は、憲仁の立太子を画策したとする。
  3. ^ 『吾妻鏡』建久2年(1191年)5月12日条)に見える典侍・平宣子と同一人物の可能性が高い。

出典

  1. ^ 『吉記』治承5年(1181年)5月28日条
  2. ^ 『兵範記』仁安3年(1168年)2月11日条
  3. ^ a b 『吾妻鏡』文治5年(1189年)3月5日条
  4. ^ a b 『兵範記』
  5. ^ 百錬抄
  6. ^ a b c 玉葉
  7. ^ 『玉葉』治承2年12月30日条
  8. ^ 『山槐記』治承3年正月19日条
  9. ^ 『玉葉』治承4年8月12日条
  10. ^ 『玉葉』治承4年8月29日条
  11. ^ 『山槐記』治承4年8月29日条
  12. ^ 『玉葉』治承4年11月5日条
  13. ^ 『吉記』治承4年11月6日条
  14. ^ 『玉葉』治承4年11月12日条
  15. ^ 『玉葉』治承4年10月20日条
  16. ^ 『吉記』治承4年11月12日条、『玉葉』治承4年11月16日条
  17. ^ 『吉記』治承4年11月21日条
  18. ^ 『吉記』治承4年11月22日条
  19. ^ 『山槐記』治承4年11月30日条
  20. ^ 『玉葉』治承4年12月13日条
  21. ^ 『山槐記』治承4年12月10日条
  22. ^ 『玉葉』治承5年2月4日条
  23. ^ 玉葉』養和元年(1181年)8月1日条
  24. ^ 『平家物語』
  25. ^ 『山槐記』元暦元年7月6日条
  26. ^ 吾妻鏡』元暦元年2月20日条
  27. ^ 玉葉』元暦2年5月3日条
  28. ^ 元木泰雄『源義経』吉川弘文館〈歴史文化ライブラリー〉、2007年
  29. ^ 『吾妻鏡』元暦2年5月16日条
  30. ^ 『吾妻鏡』元暦2年9月2日条
  31. ^ 『山槐記』元暦2年9月23日条
  32. ^ 『玉葉』文治2年正月23日、24日条
  33. ^ 『吾妻鏡』建久6年7月19日条
  34. ^ 平時忠卿及びその一族の墳・浅井畷古戦場”. 石川県 (2010年9月21日). 2013年4月1日閲覧。
  35. ^ 『玉葉』安元2年(1176年)7月8日条
  36. ^ 愚管抄
  37. ^ 『百錬抄』『山槐記』治承3年(1179年)5月19日条
  38. ^ 山田孝雄 編『平家物語』宝文館、1933年。doi:10.11501/1235982NDLJP:1235982/85 
  39. ^ 曽我良成 (2017年1月31日). 物語がつくったおごれる平家. 臨川書店 
  40. ^ 『時国家史料叢書』
  41. ^ 重要文化財 時國家


「平時忠」の続きの解説一覧

平時忠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 16:39 UTC 版)

義経 (小説)」の記事における「平時忠」の解説

公家平氏堂上家)の長者清盛継室二位の尼の兄。平氏政権において大納言にまで昇り大い権勢振るった気位高くこの上なく傲慢で、平氏最盛期には「平家にあらずんば人にあらず」とまでのたまった。しかし決し軽忽人物ではなく宮廷表裏知り尽くした経験裏打ちされ政治眼を備えている。

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平時忠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 06:21 UTC 版)

遮那王義経」の記事における「平時忠」の解説

清盛義弟公家。かつて権勢誇っていた頃に驕り高ぶったあまりに平家にあらずんば人にあらずという言葉を残した壇ノ浦の戦い捕虜となり、その栄華儚さ嘆き悲しんだ

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平時忠(声:小山武宏)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 10:02 UTC 版)

義経英雄伝修羅」の記事における「平時忠(声:小山武宏)」の解説

弓兵平家老将有名な平家にあらざれば人にあらず」の言葉発した人物

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平時忠

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義経英雄伝」の記事における「平時忠」の解説

平氏老将弓術優れている使用武器は弓と脇差

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