常磐津文字兵衛とは? わかりやすく解説

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常磐津文字兵衛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/11 00:02 UTC 版)

常磐津 文字兵衛(ときわづ もじべえ)は、常磐津節の三味線方の名跡

常磐津の流紋(定紋)『角木瓜』
常磐津の流紋(替紋)『松皮菱』
  • 二代目常磐津文字兵衛(1857年 - 1924年10月29日) - 本名:鈴木 金太郎。父は初代常磐津文字助。初代文字兵衛の門下で、二代目常磐津八百八を名乗る。初代没後に二代目文字兵衛を襲名。1918年に常磐津松寿斎を名乗った。主な作曲には「お夏狂乱」がある。長男は三代目
  • 三代目常磐津文字兵衛 - 後:常磐津文字翁
  • 四代目常磐津文字兵衛 - 後:常磐津英寿

初代

天保10年(1839年) - 明治38年(1905年1月16日)本名は富坂文字兵衛。

越後国(現在の新潟県)に、鍛冶工の子として生まれ、常磐津文字八に入門し、八十太夫を名乗る。変声期で太夫から三味線方に転じ八十松と改名。1862年9月に常磐津文字兵衛と改名。当初はワキ三味線だったが、1863年に6代目常磐津小文字太夫の立三味線を務め、小文字太夫没後は2代目常磐津松尾太夫(後の初代常磐津林中)の立三味線を務めた。晩年は常磐津文佐を名乗る。初代の作と思われる浄瑠璃が多く残されている。

通称「鍛冶町の文字兵衛」。

5代目

五代目 常磐津ときわづ 文字兵衛もじべえ
本名 鈴木 淳雄
生年月日 (1961-11-16) 1961年11月16日(61歳)
師匠 常磐津英寿
名跡 1.常磐津紫弘(1977年 - 1996年)
2.5代目常磐津文字兵衛(1996年 - )
活動期間 1977年 -
家族 常磐津英寿
受賞歴
1984年モービル音楽賞(邦楽部門)受賞
2004年∶国立劇場特別賞
2008年∶文化庁文化交流使
2010年3月∶日本芸術院賞
2012年∶重要無形文化財「常磐津節」総合認定保持者
2014年紫綬褒章

五代目常磐津 文字兵衛(ときわづ もじべえ、昭和36年(1961年11月16日 - )本名は鈴木 淳雄。

東京の生まれ、4代目の実子。

高校時代は宮脇康之と同級生であり、驚きももの木20世紀にて高校時代の宮脇についての証言を寄せたこともある。

東京芸術大学卒業[1]1977年に常磐津紫弘。1996年に父が常磐津英寿と改名を機に5代目文字兵衛を襲名。

洋楽ロックなどとの融合にも力を入れ1983年にはニューヨークカーネギーホールで演奏も行なった。

妻はプロのピアニスト

受賞

2014年、春の叙勲紫綬褒章[2]

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.515
  2. ^ 平成26年春の褒章受章者 東京都” (PDF). 内閣府. p. 2 (2014年4月29日). 2014年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月11日閲覧。




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