常用外漢字とは? わかりやすく解説

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常用漢字

(常用外漢字 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/10 08:16 UTC 版)

常用漢字じょうようかんじとは、「法令、公用文書、新聞雑誌放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」[1]として、内閣告示「常用漢字表」で示された現代日本における日本語漢字である。現行の常用漢字表は、2010年(平成22年)11月30日に平成22年内閣告示第2号として告示され、2,136字、4,388音訓(2,352音、2,036訓)から成る(一覧)。


注釈

  1. ^ さらに漢字を適切に使うことに関しては、義務教育では学年別漢字配当表に示されている漢字にとどまる。
  2. ^ 「崎」の異体字だが改定常用漢字の「埼」は訓読みの「さき」ではなく「さい」である。
  3. ^ a b c 改定常用漢字表では「曽・痩・麺」について「頻度数に優先して、生活漢字としての側面を重視し」て、印刷標準字体「曾・瘦・麵」ではなく簡易慣用字体「曽・痩・麺」を採用した。
  4. ^ 「坂」の異体字。
  5. ^ 」には〈「かわ」とも。〉と注記された。
  6. ^ 追加された「」には〈「隙間」は、「透き間」とも書く。〉と注記された。
  7. ^ 「表の見方」に「字音を動詞として用いることのできるもの」として「力む」が「案じる」・「信じる」とともに例示されている。
  8. ^ 第20回漢字小委員会で配付された資料2 (PDF) P.4参照。
  9. ^ この2点のほか、P.2 6行目 候補漢字Aの「」は「」の誤りである。
  10. ^ 第2次字種候補案[8]と国語分科会提出資料[9]では表現が若干変わったが、実質的な内容に変わりはない。なお、国語分科会提出資料は第39回国語分科会で了承された。
  11. ^ 第32回漢字小委員会で配付された資料3 (PDF) による。ただし、「(「臺(台)」の異体字)・ヶ・々」などの文字についても除外せずに記載されている。
  12. ^ 2010年(平成22年)4月7日最高裁で敗訴確定。
  13. ^ 「常用漢字表」(国語審議会答申)前文には「新しく加わった漢字については、同表に掲げたものに準じて整理を加えた」とある。(注)「同表」は「当用漢字字体表」のこと。
  14. ^ 人名用漢字として「昭和26年以降平成9年までに示された字体」のこと。
  15. ^ ただし上諭に用いられている「詢」は当用漢字・常用漢字ではない。
  16. ^ 『法令における漢字使用等について(平成22年11月30日内閣法制局長官決定)』「1 漢字使用について(4)」。なお本決定以前は『法令用語改正要領』「第五 常用漢字表にあっても、かなで書くもの」において同旨が定められていた。
  17. ^ a b 平成18年度「国語に関する世論調査」の結果についてによると「あまり使われていないと思う」と「全く使われていないと思う」の合計で「逓」は60.5%、「遵」は60.1%となる。このほかには「」「」「」も調査されたが、「あまり使われていないと思う」と「全く使われていないと思う」の合計は約3割程度である。

出典

  1. ^ 常用漢字表(2010年)まえがき
  2. ^ 「空揚げ→唐揚げ」 新聞用語のバイブル『記者ハンドブック』改訂の背景とは 共同通信校閲部に聞く:中日新聞Web”. 中日新聞Web. 2023年2月11日閲覧。
  3. ^ 標準漢字表、1942年(文化庁ホームページ) (PDF)
  4. ^ 文化審議会国語分科会報告 国語分科会で今後取り組むべき課題について (PDF)
  5. ^ 第39回文化審議会総会 情報化時代に対応する漢字政策の在り方について
  6. ^ 第6回漢字小委員会で配付された資料3 (PDF) P.3参照。
  7. ^ 第1次字種候補素案 (PDF)
  8. ^ a b 第2次字種候補案 (PDF)
  9. ^ 国語分科会提出資料 (PDF)
  10. ^ a b c d 改定常用漢字表試案への意見(H21.12.11) 三鷹市、2009年12月11日公開、2010年11月25日更新。
  11. ^ 要望の多かった「玻・碍・鷹」の扱いについて (PDF) 参照。
  12. ^ 「改定常用漢字表(答申)」 (PDF) P.(12)参照。
  13. ^ 新聞用語集, p. 24.
  14. ^ 法令における漢字使用等について (PDF)
  15. ^ 「公用文作成の考え方」について(建議)(令和4年(2022年)1月7日、文化審議会会長、文化審議会国語分科会長から文部科学大臣宛て)
  16. ^ 新聞用語集, p. 4.
  17. ^ NHK漢字表記辞典, p. 14.
  18. ^ 記者ハンドブック, p. 415.
  19. ^ 最新用字用語ブック, p. 415.
  20. ^ 読売新聞用字用語の手引, p. 323.
  21. ^ NHK漢字表記辞典, p. 493.
  22. ^ 文化庁:「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」の代表音訓索引


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