川名つぎおとは? わかりやすく解説

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川名つぎお

川名つぎおの俳句

からだの青野に馬走らせておく
からだの風景を鷹が舞っている
どうしても過去にならないバケツかな
どこかに黙っている櫻はないか
なりゆきがいくつか駅に置いてあり
ぼくの忌やいつまでも照明弾の路地
まさる君は炎天でしか映らない
ゆく春の身は昭和拾遺集なり
ヒロシマの氏神は何をしていたのか
両側に墜ちこむまいと碗の縁
五歳のぼくはまだ駅にいるだろうか
人がらがおれを出てゆく暑さかな
人体の風土記つぶさに書いており
今朝の秋きのうのおれがまだ着かぬ
以来灯りのもれる頭になっている
何よりもおれが邪魔なり麦畑
俺の眼が腰かけている秋の嶺
冬の街悲鳴に寄ればおのれなり
冬めけり家中の蓋あけておく
冬山のケサランはるかなるパサラン
初雪がじろりと村におりてくる
土いでしものの初めのけむりかな
夏草や牛の眉間の大つむじ
夜明け前ぼくが出てくる蟬の穴
妹の眼のうしろまで夏木立
妹へ曲ってゆくといつも駅
家を出るとき頭は散らかしておく
寒月光どこ曲っても妻がいる
崖だって明るい夜は紐たらす
戦後みどりなす柳屋のポマード
捨てた夢に出くわすきさらぎの駅
敬礼の指から青枯れていたり
時がまだなかった頃の猫柳
晩夏かなわれら在日日本人
死が未だたっぷりとある裸かな
永久凍土に原型の飯盒
沖縄はずっと立ち泳ぎのままだ
洗濯ものをかぶらないよう頑張る
清水あり月曜日を置きて立ち去る
焦土以来ずっと走っている夢
留守番が春の波止場を駆けてゆく
短夜のわが足音を聞く廊下
肝臓からは麦秋が見える
背に穴があいて五月の風自在
荒地あり月曜日が届けられる
虫しぐれ読みたいものを書いている
雑踏を鯨一頭つれ歩く
靴音が昭和瓦礫を出ていない
飛ぶ星の数ほど母を売りにけり
麦秋のかなたに昭和立っており
 



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