岩船沖油ガス田
【英】: iwafune-oki oil-gas field
新潟市の新潟東港の北東方約 20km 、胎内川河口から約 4km 沖合の日本海陸棚(水深 36m )に位置するガス田。 1983 年に日本海洋石油資源開発(株)を操業会社とするコンソーシアムにより発見、プラットホーム1基が建設されて、1990 年に生産が開始された。生産された原油とガスは海底パイプライン(口径 12 インチ、長さ 21km )で東新潟の陸上基地に混送され、処理・出荷される。 地質区としては新潟盆地(背弧盆地)に属し、集油・ガス形態は層位封塞(尖滅)トラップ。産油・ガス層は、第三紀中新世~鮮新世の砂岩(西山層)で、深度は 1,390~2,930m 。究極可採埋蔵量は発表されていない。 2002 年の生産量は、油 415kL/日(2,610b/d )、ガス 31.4 万 m3 /日(1,100 万立方フィート/日)、コンデンセート 24kL/日(151b/d )、また同年末の累計生産量は、油 370.4万kL(2,330万 bbl )、ガス 13 億 1,400 万 m3 ( 460 億立方フィート)、コンデンセート 3.3 万kL( 21 万 bbl )と公表されている。 主文献『日本の海洋石油開発』(1990)、『新潟の石油と天然ガス』(2000)、『石油・天然ガス資源に未来を拓く』(2004) (齊藤 隆、2006 年 3 月) |
岩船沖油ガス田
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岩船沖油ガス田(いわふねおきゆガスでん)とは、新潟県胎内市の沖合約4kmに位置する海洋油ガス田である[1]。2014年までに日本国内の海域では、4ヶ所の油ガス田が開発されたが、操業を継続しているのは、岩船沖油ガス田のみとなっている[2]。プラットフォームの設置深度は36メートル程度となっている[3]。石油資源開発、日本海洋石油資源開発、三菱ガス化学、新潟石油開発の四社により共同開発された[4]。
- ^ a b c d 石油・天然ガス用語辞典:岩船沖油ガス田 - 独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構
- ^ 石油・天然ガスの開発計画,2009年 - 首相官邸
- ^ 我が国の海洋掘採施設等について - ウェイバックマシン(2016年6月10日アーカイブ分) - 経済産業省
- ^ 事業案内 - 日本海洋石油資源開発
- ^ わが国の石油・天然ガスノート(2018年1月) - 天然ガス鉱業会 - ウェイバックマシン(2018年5月7日アーカイブ分)
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