岩神の飛石
| 名称： | 岩神の飛石 |
| ふりがな： | いわがみのとびいし |
| 種別： | 天然記念物 |
| 種別2： | |
| 都道府県： | 群馬県 |
| 市区町村： | 前橋市昭和町 |
| 管理団体： | 前橋市(昭14・12・26) |
| 指定年月日： | 1938.12.14(昭和13.12.14) |
| 指定基準： | 地1,地5 |
| 特別指定年月日： | |
| 追加指定年月日： | |
| 解説文： | 輝石安山岩ノ巨石數十個相重ナリテ高サ約一〇メートルノ一小丘ヲナス 先史時代ニ赤城火山ヨリ流出シタル火山泥流中ノ「流レ山」ノ残存セルモノナリ |
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| 天然記念物： | 岩手山高山植物帯 岩村田ヒカリゴケ産地 岩泉湧窟及びコウモリ 岩神の飛石 岬馬およびその繁殖地 峨嵋山樹林 崎山の潮吹穴 |
岩神の飛石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/07 07:30 UTC 版)
岩神の飛石（いわがみのとびいし）は、群馬県前橋市昭和町三丁目の岩神稲荷神社境内にある火山岩の巨岩である[1]。1938年（昭和13年）12月14日に国の天然記念物に指定された[2][3]。
注釈
- ^ ここ示した距離はあくまでも直線距離であって、浅間山（黒斑山）から岩神の飛石までの流路上を移動した実際の距離は70キロメートルを超える。『Sr同位体比からみた「岩神の飛石」の起源 (予報)』佐藤、南、大島、鈴木、柴田、2017年2月15日。p.36。
- ^ 事業主体は前橋市で、国、県からの補助金を受け、文化財の修理に精通した業者と工事請負契約を締結して実地された。事業費は2013年（平成25年度）4,508,200円、2014年（平成26年度）9,507,120円、2015年（平成27年度）6,377,520円の、総合計20,392,840円にのぼる。
- ^ a b c d e 火山岩が所在する中之条町教育委員会が設置した解説板には、「とうけい」ではなく、「とうけえ石（稲荷石・頭鶏石）」と表記されている。
- ^ 報告書自体に作成者名の記載はないが、前橋市教育委員会（2016）p.12には『岩神ノ飛石ノ系統ニ関スル調査報告』（この調査は、指定に当たり文部省から県へ詳細調査の指示があったもので、中曽根都太郎と岩沢正作が実施したものである。）と、調査実施者の氏名が記載されている。
- ^ a b c 座標値で指定できないため凡その位置。
- ^ 「坂東橋」から見て利根川の下流には、よく似た名前の「新坂東橋」や「坂東大橋」があって紛らわしいが「坂東橋」とは異なる橋梁である。
- ^ 群馬県教育委員会と渋川市教育委員会が設置した現地解説板による。
- ^ Qは第四紀更新世地質時代を3つに分けた区分。Hは第四紀後半から完新世にかけた区分。
- ^ Ma(Mega annum)は地質学で使用される時間の単位で百万年前の意味である。1.6Maは160万年前になる。
- ^ Gは新第三紀。
- ^ 提供された試料は4片に分けられ、それぞれナンバー（IG-1からIG-4）が付けられた。
出典
- ^ a b 加藤 & 新井 1995, pp. 943–944.
- ^ a b c 岩神の飛石（国指定文化財等データベース） 文化庁ウェブサイト、2022年2月17日閲覧。
- ^ a b c 岩神の飛石（文化遺産オンライン） 文化庁ウェブサイト、2022年2月17日閲覧。
- ^ a b 前橋市教育委員会 2016, p. 18宮沢
- ^ a b c 佐藤 2016, p. 133.
- ^ 文化庁 1971, pp. 284–285.
- ^ a b c d e 前橋市教育委員会 2016, p. 60菅原
- ^ a b 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 30.
- ^ a b c 前橋市教育委員会 2016, p. 1.
- ^ a b 佐藤 2016, pp. 133–134.
- ^ a b c 佐藤・南・鈴木・柴田 2017, p. 45.
- ^ 前橋「岩神の飛石」は浅間山由来 ２．４万年前の大崩落で漂着、群馬・関東 2016年3月16日 産経ニュース 2022年2月17日閲覧。
- ^ a b c 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 31.
- ^ 下岡・菅原・早田・宮沢・能登 2019, p. 120.
- ^ a b c 前橋市教育委員会 2016, pp. 63–64菅原
- ^ a b c 前橋市教育委員会 2016, p. 76下岡
- ^ a b c d e f g 佐藤 2016, p. 134.
- ^ 佐藤 et al. 2017, p. 30.
- ^ a b c d 前橋市教育委員会 2016, p. 4宮沢
- ^ a b 佐藤 et al. 2017, p. 45.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 7.
- ^ a b 前橋市教育委員会, 2016 & 序文「古写真で見る岩神の飛石」.
- ^ a b c 前橋市教育委員会 2016, p. 12宮沢
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 14宮沢
- ^ a b c 佐藤 2016, p. 138.
- ^ 前橋市教育委員会, 2016 & 序文「国指定を伝える書類」.
- ^ a b 佐藤 2016, p. 135.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 50早田
- ^ a b 前橋市教育委員会 2016, p. 46佐野・中山
- ^ 佐藤 2016, pp. 135–136.
- ^ a b c 佐藤・南・鈴木・柴田 2017, p. 46.
- ^ 新井房夫 KAKEN 科学研究費助成事業データベース、2022年2月17日閲覧。
- ^ a b 前橋市教育委員会 2016, p. 57早田
- ^ a b c d e f 佐藤 2016, p. 136.
- ^ a b 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 35.
- ^ 守屋以智雄 KAKEN 科学研究費助成事業データベース、2022年2月17日閲覧。
- ^ 佐藤 2016, pp. 136–137.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 16.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 17.
- ^ a b c 佐藤 2016, p. 137.
- ^ 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 29.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 38高橋・田中・飯坂盃
- ^ 前橋市教育委員会 2016, pp. 50–58早田
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 40高橋・田中・飯坂盃
- ^ J-GLOBAL 佐藤興平 – 科学技術振興機構J-GLOBALホームページ 2022年2月17日閲覧。
- ^ a b c 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 34.
- ^ 佐藤 et al. 2019, p. 50.
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- ^ 前橋市教育委員会, 2016 & ps宮沢, p. 21.
- ^ a b c d 前橋市教育委員会 2016, p. 78小島
- ^ 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 30-31.
- ^ 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, pp. 31–32.
- ^ 佐藤・南・大島・鈴木・柴田 2017, p. 37.
- ^ 立正大学 教員紹介 下岡順直 – 立正大学ホームページ 2022年2月17日閲覧。
- ^ a b c d 下岡 et al. 2019, p. 119.
- ^ ルミネッセンス年代測定を開始するための心得 奥村輔・下岡順直 地質技術1巻 5-17ページ（2011） (PDF) 蒜山地質年代研究所 2022年2月17日閲覧。
- ^ a b c d 前橋市教育委員会 2016, pp. 75–76下岡
- ^ a b 前橋市教育委員会 2016, p. 77下岡
- ^ 下岡 et al. 2019, p. 120-121.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 75下岡
- ^ a b c 下岡 et al. 2019, p. 120.
- ^ 地球化学（岩石）標準試料 – 産業技術総合研究所地質調査総合センター ホームページ 2022年2月17日閲覧。
- ^ a b 下岡 et al. 2019, p. 121.
- ^ 地学研究係 副主幹 菅原久誠 – 組織と職員の紹介 群馬県立自然史博物館ホームページ 2022年2月15日閲覧。
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 2.
- ^ 群馬県内5活火山の火山岩 ―偏光顕微鏡記載と科学組成― 野村正弘・角縁進・飯島静男・金澤芳彦 群馬県立自然史博物館研究報告 (9) pp.109-119 2005年 (PDF) 2022年2月17日閲覧。
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 62菅原
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 61菅原
- ^ 前橋市教育委員会 2016, pp. 73–74菅原
- ^ a b c d 前橋市教育委員会 2016, p. 63菅原
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 64菅原
- ^ 佐藤・南・鈴木・柴田 2017, p. 48.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, pp. 18–19宮沢
- ^ 前橋市教育委員会 2016, p. 20宮沢
- ^ 前橋市教育委員会 2016, 序文「写真で見る岩神の飛石」4.北西側の庇状になった部分には石宮が置かれており、岩全体が神格化されていることがわかる。.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, 序文「写真で見る岩神の飛石」5.東側の庇状部分は最も大きく奥行もある。道祖神や庚申塔は後から持ち込まれたもの。.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, 序文「写真で見る岩神の飛石」6.岩神稲荷神社の手水鉢は飛石から割られた岩の一部が利用されている。.
- ^ 前橋市教育委員会 2016, pp. 32–37山田
- ^ 前橋市教育委員会 2016, pp. 21–31宮沢
- ^ a b 佐藤 2016, p. 139.
- ^ 町田 2004, pp. 103–104.
- ^ 岩神稲荷神社 群馬の観光・旅行情報サイトWe Love群馬。2022年2月17日閲覧。
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