山崎佳代子とは? わかりやすく解説

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山崎佳代子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/27 01:34 UTC 版)

山崎 佳代子(やまさき かよこ、1956年9月14日[1] - )は、日本詩人翻訳家。セルビア共和国のベオグラード大学文学部教授。 セルビア文芸協会会員(副理事)[2]。夫はブランコ・ヴケリッチの息子で翻訳家・ユーゴスラビア研究者の山崎洋

略歴

石川県金沢市生まれ、静岡県静岡市育ち[3]。1979年北海道大学文学部ロシア文学科卒業後、ユーゴスラビアの奨学金を得て[4]サラエボ大学文学部でユーゴスラビア文学史を学ぶ。リュブリャナスロベニア共和国)の民謡研究所への留学を経て[5]1982年1986年ベオグラード大学大学院に在学。在学中の1985年から助手を務め[6]、その後文学部日本学専攻教授となる。

2003年に『1920年代の日本アヴァンギャルド詩の発展、セルビア文学との比較考察』で同大学にて博士号比較文学)を取得[2]。日本の近現代詩や『古事記』を旧ユーゴスラビアに翻訳紹介している[7]。ベオグラードで山崎洋と結婚し、3人の息子を設けた[4]

詩人としても活躍しており、1996年 に詩集『鳥のために』で第1回中原中也賞候補。2010年9月、第76回「国際ペン東京大会」のセミナー「スラヴ文学と環境」では、パネリストを務めた[8]

2015年『ベオグラード日誌』で第66回読売文学賞の紀行賞を受賞[9]2019年『パンと野いちご:戦火のセルビア、食物の記憶』で第29回紫式部文学賞を受賞[10]

セルビアでの受賞も多数(「セルビア・ペン海外翻訳功労賞」、セルビア翻訳者協会「翻訳功労賞」、セルビア文学者協会「国際詩人モラヴァ賞」受賞。)

著書

翻訳

世界文学全集2-06)河出書房新社、2009年。ISBN 978-4-309-70958-1

  • 白石かずこ『小さな惑星= Мала планета : 白石かずこ詩撰集』Међународни фестивал поезије Смедеревска песничка јесен(発行)、Смедерево(出版地=スメデレヴォ)2010年。
  • イヴォ・アンドリッチ『イェレナ、いない女:他十三篇』(田中一生・山崎洋・山崎佳代子共訳)幻戯書房<ルリユール叢書>、2020年。ISBN 978-4-86488-209-5

解説

脚注

  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.468
  2. ^ a b イベント「セルビアと日本 響き交わす現代詩」主催:東京大学文学部現代文芸論研究室・スラヴ語スラヴ文学研究室。2013年11月15日開催
  3. ^ 『現代日本人名録』による。著書では静岡生まれとしている。
  4. ^ a b 第66回読売文学賞の人びと 随筆・紀行賞「ベオグラード日誌」 山崎佳代子さん 58読売オンライン、2015年02月12日
  5. ^ あとがきたちよみ『パンと野いちご』勁草書房編集部、2018年5月16日
  6. ^ 『現代日本人名録』2002年
  7. ^ 『ベオグラード日誌』著者紹介
  8. ^ 日本ペンクラブ”. web.archive.org (2011年11月12日). 2023年7月19日閲覧。
  9. ^ 読売文学賞:小説賞に川上弘美さん「水声」など決まる - 毎日新聞2015年2月1日
  10. ^ 第29回紫式部文学賞 『パンと野いちご 戦火のセルビア、食物の記憶』|宇治市 2022年5月29日閲覧。



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