山国川とは?

やまくに がわ -がは 【山国川】 ◇

大分県北部北東流する川。英彦山ひこさんに発し,中津市の西で周防灘へ注ぐ。長さ56キロメートル中流部に耶馬渓やばけい形成する。

山国川

名勝耶馬渓につつまれた季節彩る山国川
山国川は、その源を福岡県田川郡英彦山に発し、耶馬渓町流下し、山移川等を合わせ中津市三口にて豊前平野に出て、友枝川黒川等を合わせ中津市において中津川分派したのち周防灘に注ぐ、幹川流路延長56km、流域面積540km2一級河川です。

大分・福岡の県境を流れ、周防灘に注ぐ山国川
分・福岡の県境流れ周防灘に注ぐ山国川

河川概要
水系山国川水系
河川山国川
幹川流路延長56km
流域面積540km2
流域内人36,801
流域関係都県福岡県大分県

山国川流域図
○拡大図
1.山国川の歴史
"江戸時代中津城において分流する大家川の入り口締切工事を行うとともに延長1kmに及ぶ堤防設けています。これにより洪水を防ぐと共に締め切られた流路外堀として利用しました。また、締切流量増える山国川を西側外堀見立て、城を堅固に守るため石堤はねを設けていました。"

山国川の歴史先人の知恵

治水歴史
1587年黒田孝高が、豊臣秀吉豊前6郡を与えられ、山国川の河口デルタである中津の地を選び翌年中津城築城行いました。軍事的にも西に山国川、南から東にかけては山国川の分流大家川が流れ、北は周防灘控え要害の地でした。後の1604年隠居して中津城に入った細川三斎忠興)によって、中津城修復城下町整備するため、大家川の締切工事が行われましたが、これが山国川の最初改修工事といわれています。

中津城 城下町地図
中津城


歴史的構造物
耶馬渓橋
耶馬渓橋
山国川を代表する人口風物は、すぐれた石橋です。とくに本耶馬渓町かる耶馬渓橋(別名オランダ橋)は日本唯一の八連アーチ石造であり、長116m、大正時代架設されたものです。観光道路として架設されたものであり、上流荒瀬堰、青の洞門あいまって、独特の美しさを持っており、県指定文化財指定されています。また、近辺には、同様な石橋として羅漢寺橋馬渓橋架設されています。

青の洞門
青の洞門
青の洞門
青の洞門江戸時代禅海和尚ノミだけで30年歳月をかけて堀抜いたものです。その後幾度か拡幅工事が行われ現在の形となっています。名勝耶馬渓において重要な観光地であり、年間170万人観光客訪れています。
2.地域の中の山国川
"山国川の特徴として福岡と大分の県境」を流れていることがあげられますが、この「県境」を乗り越えようと、NPO法人豊前の國建設倶楽部」が多彩な取組をおこなっています。
また、水辺に遊ぶ会」により、干潟清掃干潟観察会等の活動が行われています。"

地域社会とのつながり

山国川は、流域大部分が「耶馬日田英彦山国定公園」に指定され、四季折々風情は重要な観光資源となっており、周辺住民河川環境対す意識強く住民と一体となったイベント数多く実施しています。
平成4年には、大分県と山国川の流域市町村により、「山国川流域サミット」を開催し、10月15日を「山国川の日」と定め、山国川の水環境保全対策推進積極的に
河川清掃
河川清掃
取り組むことを宣言しました。最近では山国川の日に「山国川水質保全協議会主催で、流域自治体水道事業者住民ボランティア等が参加し、山国川河川清掃実施しています。
また、耶馬渓ダムでは、地域住民ダム親しイベントとして、「耶馬渓ダム湖畔まつり」を開催し、花火大会水上スキー教室などを行っています。

耶馬渓ダム湖畔祭り 水上スキー
耶馬渓ダム湖畔祭り水上スキー


CDジャケット
CD
さらに、山国川流域では、「新たなる流域連携」の実現に向け、NPO法人豊前の國建設倶楽部」が中心となって、県境の川である山国川を共通項として、県境綱引き大会をはじめとした流域連携考えイベントコンサート実施ミニFMラジオ局開設流域ガイドブック作成、山国川「交境」曲(CD作成清掃活動及びポイ捨て防止啓蒙活動、山国川流域観光ガイドマップ作成など、様々な活動を展開しています。また、水辺に遊ぶ会」による干潟清掃干潟観察会等の活動行われています。
3.山国川の自然環境
"流域自然環境は、ブナ原生林等の国や県指定天然記念物数多く分布しており、高い自然度を有しています。また、上・中流部の大部分耶馬日田英彦山国定公園指定され、その一部名勝耶馬渓指定されており多く景勝地あります
下流部沿川は市街地であり、中津城等の歴史的町並みも残されています。河口部は渡り鳥の姿が見られ九州では有明海に次ぐ干潟を有しています。"


耶馬日田英彦山国定公園地図
上・中流部の大部分耶馬日田英彦山国定公園指定され、その一部名勝耶馬渓にも指定されており青の洞門一目八景、魔峡等に代表される多く景勝地あります流域には、ツクシシャクナギの自生地ブナ原生林キシツツジ自生地等の国や県指定天然記念物も含め、自然林に近い山林広く分布して、高い自然性を呈しています。また、オヤニラミアカザなど保護上重要な魚類生息見られます。

オヤニラミ
オヤニラミ
アカザ
アカザ
競秀峰
競秀

下流沿岸中津市吉富町市街地であり、中津城福沢諭吉旧居等の歴史的町並みも残されています。また、山国大橋恒久周辺高水敷は、テニスコートイベント広場沿岸住民スポーツレクリエーションの場として利用されています。
下流域では発達したヨシ原点在し、夏季にはオオヨシキリ繁殖している他、冬季にはカルガモ・ヒドリガモ・マガモ等のカモ類が多く越冬します。
なお、下宮永井堰湛水により水際湿地化した所には保護上重要なタコノアシ生育見られまた、派川中津川河口部ではハマサジ・ハマボウなどの植物の生育見られます。

高水敷 ハマサジ
ハマサジ
4.山国川の主な災害


発生発生原因被災市町村被害状況
明治26年10月13日15日台風2号中津市死者27
全・半壊家屋845戸
浸水家屋5,100
大正7年7月12日台風5号中津市死者10
全・半壊家屋10
浸水家屋402
昭和28年6月25日29日梅雨前線中津市死者不明46
全・半壊家屋1,301
浸水家屋15,692戸
平成5年9月2日4日台風13号吉冨
耶馬溪町
床上浸水89
床下浸水36
直轄区間内

(注:この情報2008年2月現在のものです)

山国川

読み方:ヤマクニガワ(yamakunigawa)

所在 島根県

水系 斐伊川水系吉田川


山国川

読み方:ヤマクニガワ(yamakunigawa)

所在 大分県福岡県

水系 山国川水系

等級 1級


山国川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/22 19:37 UTC 版)

山国川(やまくにがわ)は、大分県福岡県の県境付近を流れる、一級水系山国川水系の本川。福岡県と大分県を分ける河川として知られている。




  1. ^ a b c d e 山国川水系河川整備計画 -国管理区間- 1. 山国川の概要 (PDF) 国土交通省九州地方整備局、2013年8月
  2. ^ a b 山国川水系流域及び河川の概要 4章 水害と治水事業の沿革 (PDF)
  3. ^ a b c 日本列島「地名」をゆく! 第55回 海辺の中津、渓谷の中津川(1) ジャパンナレッジ、2011年9月2日
  4. ^ 市報なかつ平成29年2月15日号 (PDF)
  5. ^ 山国川水系河川整備計画 -国管理区間- 附図 (PDF) 国土交通省九州地方整備局、2013年8月
  6. ^ a b c 平成24年九州北部豪雨災害 中津市災害記録誌 1-2頁 (PDF)
  7. ^ 2012年九州北部豪雨災害状況 日本地理学会 2/23 (PDF)
  8. ^ 九州北部豪雨(平成24年7月)における建設業の災害対応実態調査報告書 一般財団法人 建設業振興基金 33/56 (PDF)
  9. ^ 平成24年九州北部豪雨災害 中津市災害記録誌 16頁 (PDF)
  10. ^ 平成24年九州北部豪雨災害 中津市災害記録誌 25頁 (PDF)
  11. ^ 平成24年九州北部豪雨災害 中津市災害記録誌 26頁 (PDF)
  12. ^ 平成24年九州北部豪雨災害 中津市災害記録誌 27-28頁 (PDF)
  13. ^ a b “山国川、橋の一部が崩落”. 大分合同新聞. (2017年7月7日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/07/07/JD0055921919 2017年9月22日閲覧。 
  14. ^ “堤防の一部が損壊、車など30台立ち往生”. 大分合同新聞. (2019年7月6日). https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/07/06/JD0055918262 2017年9月22日閲覧。 


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