山口博史 (作曲家)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 山口博史 (作曲家)の意味・解説 

山口博史 (作曲家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 03:17 UTC 版)

山口博史(やまぐち ひろし)は、日本作曲家音楽理論家国立音楽大学教授、東京芸術大学講師[1]。同名が別名義の漫画家は別人。2016年11月5日死去。ノエル・ギャロン賞受賞者[1]

人物

立教大学卒業後、1973年からパリ音楽院へ留学し、和声フーガ対位法の各クラスで首席となり、1980年に帰国[1]。作曲はマリウス・コンスタンジャック・カステレード英語版ほかに師事している。1976年に、ノエル・ギャロン賞を受章[1]

1980年より国立音楽大学作曲科の教員を務める。後に教授となり、2014年度まで34年間の長きに渡り教鞭を執った。1981年より東京芸術大学ソルフェージュ科でも講師を務めた[1]

パリ音楽院が和声科などを廃止したのち、山口は理論書の執筆に着手。厳格対位法第2版パリ音楽院の方式による、バッハ様式によるコラール技法課題集と60の範例付き、フーガ書法パリ音楽院の方式による、を脱稿し、東京藝術大学の作曲科試験の教科書として今日音楽之友社から出版されている。

フーガ全般ではなく、パリ音楽院方式の<学習フーガ>について単独で公に発売されている著書を持つ日本の人物は、山口だけである。作品に「オルガンとピアノのための世界の中の私(2010)」などがある。

日本ソルフェージュ研究協議会に所属した[1]

主な作品

  • 夏のトリオ~フルート、バソン、ピアノのための~(1995年)
  • 協奏曲~フルート、バソン、ハープと弦楽合奏のための~(1999年)
  • 世界の中の私~オルガンとピアノのために~(2008年)

著書

  • 山口博史:『フーガ書法:パリ音楽院の様式による』(音楽之友社)
  • 山口博史:『厳格対位法』(音楽之友社)
  • 小鍛冶邦隆、林達也、山口博史共著:『バッハの様式によるコラール技法:課題集と60の範例つき』(音楽之友社)

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f 国立音楽大学 夏期音楽講習会 講師プロフィール『山口博史』



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「山口博史 (作曲家)」の関連用語

山口博史 (作曲家)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



山口博史 (作曲家)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの山口博史 (作曲家) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS