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小稲の虎舞

名称: 小稲の虎舞
ふりがな こいなのとらまい
種別1: 民俗芸能
保護団体名: 来宮
選択年月日 2004.02.06(平成16.02.06)
都道府県(列記): 静岡県
市区町村(列記): 加茂郡南伊豆町手石
代表都道府県 静岡県
備考
解説文:  小稲の虎舞は、静岡県賀茂【がも】郡南伊豆町手石【みなみいずちょうていし】の西南位置する旧小稲地区伝承されている。この浜辺舞台仮設し、二人一組扮する虎を和藤内鎮めて曳いていくという芝居仕立て芸能である。
 南伊豆町手石の旧小稲地区は、伊豆半島先端位置し、小さな入り江抱える地で、入り江には小稲港という漁港設けられている。この入り江はかつて風待ちの港として活用されていたところである。
 虎舞は、旧暦八月十三日十四日の両日地元来宮【きのみや】神社祭礼行われる十三日宵宮十四日の本祭の夜、それぞれ「一番虎」「二番虎」「三番虎」と三回虎舞が舞われる。最後の「三番虎」に和藤内登場して虎を捕らえて退場する。このほか、十四日の本祭では昼過ぎに、祭り開始寄り合いの「虎の御神酒【おみき】」が集会場で開かれ、そこで一回虎舞を舞いその後来宮神社境内で二回虎舞を舞う。十五日は後かたづけ後の祭終了寄り合いである「返【しばがえ】し」でも一回舞うほか、新築の家がある場合は、「悪魔払い」と称してその家で虎舞が舞われる。
 虎は、藤蔓で編まれた布状のぬいぐるみで、二人入り素足で舞う。「虎山【とらやま】」と呼ばれる仮設舞台は、間口約三メートル奥行き約五・五メートル、高さ約一・五メートル正面階段付き両側に約五〇センチメートル欄干付けられ、笹がくくり付けられている。楽器は、大太鼓締太鼓を載せた太鼓台に、笛が数人付き添う始めに虎は舞台階段正面うずくまり囃子にのって少し舞った後、虎山へ上がり、足で舞台踏みならして激しく舞ったり、足をなめる、頭を掻くなどの動作をする。最後後ろ足で立ち上がった姿で階段降りて虎舞が終了する。「三番虎」では、後半になると中学生が扮した和藤内階段下から御幣を持って登場し、虎と激しく争う。御幣虎の頭押さえ込んだ後、生け捕った虎の鬣【たてがみ】状の毛を曳いて階段降り終了する。
 また、数年一度豊漁などの祝い事等があると、龍が登場する場合もある。このとき和藤内が虎に敗れ、退散したのち、八人がかりで操る龍が登場し、虎と争う様子を演じ、敗れた虎は来宮神社逃げ終了する。






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