五色塚古墳
小壺古墳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 18:55 UTC 版)
小壺古墳(こつぼこふん)は、五色塚古墳の西にある古墳。形状は円墳。五色塚古墳と合わせて国の史跡に指定され、出土品は神戸市指定有形文化財に指定されている。 古墳名の「小壺」は、五色塚古墳の別称「千壺」との対比とされる。墳丘は2段築成。下段直径は70メートル、上段直径は43メートル、墳頂高さは約8.5メートルを測り、円墳としては茶すり山古墳(朝来市、直径86メートル)に次ぐ兵庫県第2位の規模になる。ただし墳丘が周辺道路の下まで及ぶため、現在は元来の2段では復元されず、盛土をして1段に成形して保護されている。墳丘表面では各段に埴輪列(推計約320本)が検出されているが、五色塚古墳と異なり葺石は葺かれていない。また、墳丘周囲には周濠が巡らされており、周濠内では墳丘北側で通路状遺構(土橋)も認められている。出土品としては、円筒埴輪・朝顔形埴輪のほか、形象埴輪(家形・靭形・蓋形埴輪など)がある。この小壺古墳は、五色塚古墳と同時期の4世紀末-5世紀初頭頃の築造と推定されるが、五色塚古墳との築造年代の前後は明らかでない。 なお文献によれば、かつて五色塚古墳の周囲には、小壺古墳のほかにも遊女塚・小塚(小壺古墳か)・四ッ塚・七ッ塚・東側陪塚と称される古墳が存在したとされる。
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