小場瀬卓三とは? わかりやすく解説

小場瀬卓三

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/28 03:50 UTC 版)

小場瀬 卓三(おばせ たくぞう、1906年5月12日 - 1977年11月12日)は、日本のフランス文学者翻訳家(旧)東京都立大学名誉教授

略歴

兵庫県生まれ。1927年甲南高等学校文科卒業、1930年東京帝国大学文学部仏文科卒業、1936年から1938年までパリに留学。東京都立大学教授、日本フランス語フランス文学会会長などを歴任。

ディドロモリエールを研究、16世紀から18世紀のフランスの思想・演劇について研究、ほかアラゴンの翻訳を含め、多くの著書訳書を著した。

著書

  • 『フランス古典喜劇成立史 モリエール硏究』(生活社) 1948、のち法政大学出版局 1970
  • 『近代精神』(世界評論社) 1949
  • 『モリエール 論稿』第1 - 2輯(八雲書店・六興出版社) 1949
  • 『モリエール 時代と思想』(日本評論社) 1949
  • 『フランス・レアリスム研究序説』(世界評論社) 1950
  • 『先駆者たち ディドロと百科全書』(日本評論社) 1950
  • 『抵抗する知性 レジスタンス文学史』(三一書房) 1951
  • 『文学史の方法』(理論社) 1956
  • 『モリエールのドラマツルギー』(白水社) 1957
  • 『演劇と演劇史の十字路で』(白水社) 1960
  • 『デイドロ研究』上・中(白水社) 1961 - 1972
  • 『光と綾 フランス文学の世界』(法政大学出版局) 1969
  • 『ディドロ 百科全書にかけた生涯』(新日本文学社、新日本選書) 1972
  • バロック古典主義 十七世紀フランス文学史の諸問題』(白水社) 1978

共著編

  • 『レジスタンス以後 現代フランス文学の展望』(渡辺淳共著、大月書店) 1951
  • 『古典主義・浪漫主義』(北通文共著、三一書房、文芸思想史1) 1957
  • 『演劇への道』(編、新日本新書) 1967

翻訳

「セビーリャの理髪師」「フィガロの結婚」

ドゥニ・ディドロ

  • 『演劇論』(ドニス・デイドロ、弘文堂書房) 1940
  • 『逆説 俳優について』(ディドロ、白水社) 1941
  • 『自然の解釈に関する思索』(ディドロ、創元社) 1948
  • 『ラモーの甥』(ディドロ、日本評論社) 1949、のち角川文庫
  • 運命論者ジャックとその主人』(ディドロ、筑摩書房、世界文学大系16) 1960

モリエール

ルイ・アラゴン

関連人物

脚注

  1. ^ 『著作集 第4巻 美学・美術 付・研究論集』(ドゥニ・ディドロ、共訳、法政大学出版局) 2013




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