たいりゅう‐そう〔タイリウ‐〕【対流層】
対流層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 05:55 UTC 版)
対流層(たいりゅうそう、Convection zone)は、恒星の中でエネルギーが主に対流によって運ばれている領域である。放射層では、エネルギーは放射によって運ばれる。恒星の対流はプラズマの運動であり、温められたプラズマが上昇し、冷えたプラズマが下降するという円対流を形成する。恒星中では、対流は温度勾配が急な(例えば、恒星の中心からの距離によって温度が急激に変化する)時に起きる。全ての恒星は中心が最も熱く、光球が最も冷たい。そこで恒星のどの部分でも、わずかに上昇したガスの一団は周りよりも熱くなる。周囲の冷たい領域との熱交換が十分速く行われれば、すぐに冷え、それ以上上昇しなくなる。しかし、温度勾配が十分に急であれば、冷える速度よりも浮力が勝るため、温められたガスの一団はそのまま上昇を続ける。恒星の中でこのような過程が起こる領域が対流層と呼ばれる。
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- ^ Brainerd, Jim (2005年2月16日). “Main Sequence Stars”. The Astrophysics Spectator. 2007年11月25日閲覧。
- 1 対流層とは
- 2 対流層の概要
対流層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 03:01 UTC 版)
詳細は「対流層」を参照 0.7太陽半径から1太陽半径まで、厚さにして20万キロメートルの層では、ベナール対流現象でエネルギーが外層へ伝わる。ここでは微量イオンが原因となって不透明度が増し、輻射によるエネルギー輸送よりも効率が高い対流による熱伝導を行う。
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