GPWS
航空機が地上や海面に異常接近した際に警報を発する装置。操縦士が気づかないまま航空機が地表や山などに墜落する事故を防ぐ目的で設置されている。
GPWSは航空機に備えられている硬度計や気圧計の情報に基づき、航空機の急降下や地上への異常接近などが感知された際に、操縦室内に音声警報や警告灯による警告を発して操縦士に回避を促すようになっている。
最近では、GPSなどの測位システムを用いた正確な位置情報と地形データを組み合わせることで、急峻な山や崖などに衝突する危険性を一層低減させた「EGPWS」(エンハンストGPWS)も開発されている。
2010年には国内でもGPWSが作動したことにより航空機を上昇させ、事故を回避した事例が報告されている。
関連サイト:
JA55AN(ボーイング式737-800型)重大インシデント調査の進捗状況 - 国土交通省
対地接近警報装置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 03:51 UTC 版)
対地接近警報装置(たいちせっきんけいほうそうち、Ground Proximity Warning System、GPWS、Terrain Proximity Warning Systemとも)とは、操縦士の自覚なしに航空機が地物に異常接近した場合、操縦者に警報する装置。地上接近警報装置とも言う。
- ^ a b 「航空電子入門」日本航空技術協会、pp.189-200。ISBN 978-4-902151-66-4
- ^ GPWS : ground proximity warning system -航空実用辞典
- ^ 対地接近警報装置 -全日本空輸 Safety Information
- 1 対地接近警報装置とは
- 2 対地接近警報装置の概要
- 3 関連項目
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