富岡製糸場と絹産業遺産群
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富岡製糸場と絹産業遺産群(とみおかせいしじょうときぬさんぎょういさんぐん、Tomioka Silk Mill and Related Sites[1][注釈 1])は、群馬県富岡市の富岡製糸場、および伊勢崎市、藤岡市、下仁田町の2市1町に点在する養蚕関連の史跡によって構成される文化遺産であり、2014年6月の第38回世界遺産委員会(ドーハ)において、世界遺産として登録された[2]。
注釈
- ^ 当初の暫定リスト記載英語名は、The Tomioka Silk Mill and Related Industrial Heritageであった(古田陽久; 古田真美『世界遺産ガイド -暫定リスト記載物件編』シンクタンクせとうち総合研究機構、2009年5月25日。 p. 56)。しかし、世界遺産センターに受理された推薦書の英語名はTomioka Silk Mill and Related Sitesとなっている。
- ^ 実際よりも古く見積もられているとも言われている(佐滝 2007、p. 71)。
- ^ 『養蚕新論』は、富岡製糸場に設置されていた工女の教育施設(工女余暇学校)での輪講のテキストとしても使われることになる(岡野 2013, p. 8)。
- ^ 富岡製糸場は時期によって「富岡製糸所」などと名称を変更するが、便宜上、この記事では旧称の「富岡製糸場」で統一する。
- ^ 富岡製糸場は戦争中も製糸工場として稼動し続けたが、生糸の用途は落下傘用という軍需目的とされた(富岡製糸場世界遺産伝道師協会 2011, p. 182)。
- ^ 六合村は2010年に中之条町と合併した。
- ^ 群馬県では、推薦から漏れた物件も含め、絹産業に関する文化財を「ぐんま絹遺産」として独自に登録する制度を導入している。cf.ぐんま絹遺産(群馬県庁)(2014年4月3日閲覧)
- ^ 「石見銀山遺跡とその文化的景観」(2006年推薦、2007年登録)は登録延期勧告からの逆転登録であった。「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」(2010年再推薦、2011年登録)は、再推薦時に柳之御所遺跡の除外が勧告され、実際に除外される形で登録された。「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」(2012年推薦、2013年登録)は、三保松原の除外勧告を受けた(実際には除外されずに登録)。「武家の古都・鎌倉」(2012年推薦)は不登録勧告を受けて、取り下げた。
- ^ 揚返(あげかえし)は、一度繭から小枠に巻き取った糸をさらに大きな枠に巻き直す工程を指す(富岡製糸場世界遺産伝道師協会 2011, p. 42)。
- ^ 田島家では、以降「弥平」の名は5代目まで受け継がれることになったが(千葉 2009、p. 279)、この記事における弥平はいずれも『養蚕新論』を著した人物を指している。
- ^ 「日雇取り」の「取り」が「鳥」に通じることで、鳥の飛び立つさまから名づけられたという(千葉 2009、p. 258)。
- ^ 蚕種の貯蔵可能枚数は、当時の風穴の容積を表していた数値で、基本的には1立方尺あたり約25枚で算出されていたと考えられている(原田 2009、pp. 173-174)。
- ^ 富岡製糸場で当初生産された生糸は、横浜港を経由し、リヨンへと輸出されていた(今井 2006, p. 67)。
- ^ セヴェンヌ産の生糸は、1900年の今西直次郎(生糸検査所技師)の欧米視察で、世界最高品質であることが報告されていた(石井寛治『日本蚕糸業史分析』東京大学出版会、1972年、p. 29)。
- ^ 富岡製糸場は登録後に一部が国宝に指定された。
- ^ 史跡、重要文化財としての指定名称は、いずれも「旧富岡製糸場」。
- ^ 重要文化財指定の個別対象は、「繰糸所」「東置繭所」「西置繭所」「蒸気窯所」「鉄水溜」「下水竇及び外竇」「首長館」「女工館」「検査人館」の9件。
- ^ 史跡としての指定名称は「荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡」。なお、東谷風穴(あずまやふうけつ)は、暫定リストに一時記載されていた「栃窪風穴」の別名である(国指定文化財等データベース - 荒船・東谷風穴蚕種貯蔵所跡 2014年4月6日閲覧)。
出典
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- ^ 地域レガシーの再生(群馬県富岡市)「観光ルネサンスの現場から~時代を先駆ける観光地づくり~」 Heroes 2024年2月27日
- 1 富岡製糸場と絹産業遺産群とは
- 2 富岡製糸場と絹産業遺産群の概要
- 3 登録経緯
- 4 構成資産
- 5 顕著な普遍的価値
- 6 保護
- 7 観光
- 8 脚注
- 9 外部リンク
- 富岡製糸場と絹産業遺産群のページへのリンク