安城市中央図書館(1985-2017)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:54 UTC 版)
「安城市図書情報館」の記事における「安城市中央図書館(1985-2017)」の解説
1985年(昭和60年)2月には安城町百々目木(現・城南町)の新館が竣工し、7月12日に安城市中央図書館として開館した。総工費は11億5920万円。吹き抜け正面の壁面には、安城文化協会が原画を製作した壁画『読書は人を創る』(幅6m×高さ7.5m)が飾られている。また、玄関前には海面に立つ波をデフォルメしたモニュメント『パピルスの海』が飾られている。蔵書収容能力は35万冊である。延床面積は3,994.45m2であり、旧館の約3倍となった。この新館は1986年(昭和61年)に中部建築賞を受賞している。 移転にともなってコンピュータシステムを導入。貸出冊数を3点から5点に拡大し、レコードとカセットテープの館内試聴を開始した。1989年(平成元年)にはCDの館内視聴を開始した。1990年(平成2年)には中央図書館と各公民館図書室の間に図書業務オンラインシステムを導入した。1992年(平成4年)には愛知県図書館オンライン検索システムに接続した。 それまでは館外貸出の対象を安城市在住・在勤・在学者に制限していたが、1995年(平成7年)には碧海5市(安城市に加えて碧南市、刈谷市、知立市、高浜市)の在住・在勤・在学者に対して貸出カードの発行を始めた。2001年(平成13年)には広域行政圏利用を拡大し、安城市に隣接する3市(岡崎市、豊田市、西尾市)の在住者に対して貸出カードの発行をはじめた。 1995年(平成7年)には夏季開館時間延長サービスを開始し、2001年(平成13年)と2004年(平成16年)にこのサービスを拡大した結果、6月-9月の平日すべてで開館時間を延長している。1998年(平成10年)には文庫本の貸出を開始し、1999年(平成11年)にはCDと漫画本の貸出を開始した。2000年(平成12年)7月には対面朗読室内に弱視者コーナーが設置された。 2003年(平成15年)1月にはインターネット蔵書検索システム(OPAC)を導入し、4月にはインターネット予約システムを開始した。2005年(平成17年)には弱視者コーナーを郷土資料・行政資料コーナーに改修。貸出冊数を「5点」から「図書・雑誌10点、視聴覚資料は別に5点」に拡大した。これによって貸出冊数が約30%増加し、特に絵本などの児童書は50%以上の増加、AV資料は80%以上の増加を見た。開館20周年を機に、2005年(平成17年)6月30日には安城図書館友の会が設立された。安城図書館友の会は図書館まつりや除籍本リサイクルフェアの企画・運営などを行っている。7月15日には中央図書館開館以後の入館者数が500万人を突破した。 2006年(平成18年)には児童室内にティーンズコーナーを設置。12月7日には入口にICタグ対応ゲートを設置した。安城市内にはトヨタグループなど製造業企業が多く所在する。これらの企業の社員がボランティアで返却図書の配架奉仕作業を行っており、2006年度(平成18年)にはデンソー、ジェイテクト学園生、トヨタ自動車、豊田自動織機、サンバレーの社員が配架奉仕作業を行った。2007年(平成19年)2月27日にはパソコンコーナーを設置し、パソコンコーナーに3台、郷土資料室内に2台パソコンを設置した。2008年(平成20年)には貸出券を磁気カードに変更した。2014年(平成26年)3月末には10代向け本のコーナーを新設した。 城南町の建物は2017年(平成29年)に閉館して改修工事を受けた後に、安城市が新設する子ども発達支援センターとして再利用される予定である。図書室機能も残される予定であり、安城市は2018年度(平成30年度)の開所を目指している。
※この「安城市中央図書館(1985-2017)」の解説は、「安城市図書情報館」の解説の一部です。
「安城市中央図書館(1985-2017)」を含む「安城市図書情報館」の記事については、「安城市図書情報館」の概要を参照ください。
安城市中央図書館(2017年閉館)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 22:54 UTC 版)
「安城市図書情報館」の記事における「安城市中央図書館(2017年閉館)」の解説
公共交通機関では名鉄バスまたはあんくるバスでアクセス可能だった。名鉄バスでは「更生病院行き」に乗車して「中央図書館東」停留所で下車する。あんくるバスでは南部線・高棚線に乗車して「昭林公園」停留所で下車するか、循環線に乗車して「南中学校」停留所で下車する。 安城市中央図書館の蔵書収容能力は35万冊だった。閲覧席数は287席(机椅子席が79席、椅子のみ席が82席、持込み学習席が126席)だった。1階のPCコーナーに3席、2階の郷土参考資料室に2席、計5席のインターネット用パソコン席を設置していた。2013年5月には公衆無線LAN(Wi-Fi)を無料で開放する実証実験を開始した。 一般閲覧室の新刊コーナー 一般閲覧室の10代向け本コーナー 一般閲覧室の特集展示 児童開架閲覧室 持込パソコン利用者・グループ学習者優先室
※この「安城市中央図書館(2017年閉館)」の解説は、「安城市図書情報館」の解説の一部です。
「安城市中央図書館(2017年閉館)」を含む「安城市図書情報館」の記事については、「安城市図書情報館」の概要を参照ください。
- 安城市中央図書館のページへのリンク