安国寺文書とは? わかりやすく解説

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安国寺文書(七十四通)

主名称: 安国寺文書(七十四通
指定番号 114
枝番 01
指定年月日 1988.06.06(昭和63.06.06)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 古文書
ト書
員数 5巻、3幅
時代区分 鎌倉室町
年代
検索年代
解説文:  京都府京都府綾部市安国寺伝来した文書ならびに境内図である。安国寺暦応元年一三三八)、足利尊氏直義兄弟夢窓疎石のすすめで諸国設置させたもので、丹波安国寺はその前身尊氏直義母方上杉氏氏寺光福寺であったことから、足利歴代将軍崇敬厚く文保元年一三一七八月廿七日比丘尼心会譲状上限として南北朝時代中心に室町時代に至る文書七十四通存している。
 文書中には、建貮二年(一三三五三月一日足利尊氏北条高時等の冥福祈って日向国国富石崎郷地頭職を寄進した文書をはじめ、武士の押領等に対す室町将軍御教書など安国寺寺領変遷知られる武家文書まとまっているほか、同寺を京都十刹にすることを命じた応永廿一年一四一四)十一月十八日足義持御判御教書のように安国寺寺格を示す文書もみえる。また、康永元年一三四三八月十三日の上杉清置文は、南北朝時代代表的な女性文書として著名であり、康永四年(一三四五十月廿一日受遺偈は、康永元年尊氏招かれ安国寺開山となり、同四年十月二十七日七十九歳にて示寂した妙受の絶筆で、開山遺偈として注目される
 安国寺境内図は、南北朝時代作成され絵図で、山を背景にして中央安国寺伽藍配置し右側宝篋印塔三基と、開山の塔所正〓庵などの堂宇三棟、左側堂宇一棟描かれており、「東限他尾東」等の墨書注記がある。また、正〓庵の位置する右側山端とその麓の部分を囲むように妙受の花押十顆が捺されているのは、とくに妙受所縁の地として結界したもの考えられる
 これらの文書ならびに境内図は、足利氏と関りの深い安国寺歴史とその規模具体的に伝えた史料として中世史研究上に価値が高い。



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