宇江城城跡
名称: | 宇江城城跡 |
ふりがな: | うえぐすくじょうあと |
種別: | 史跡 |
種別2: | |
都道府県: | 沖縄県 |
市区町村: | 島尻郡久米島町 |
管理団体: | 久米島町 |
指定年月日: | 2009.07.23(平成21.07.23) |
指定基準: | 史2 |
特別指定年月日: | |
追加指定年月日: | |
解説文: | 宇江城城跡は、沖縄本島から西へ約100kmにある久米島北部山系の標高約310mの宇江城岳の山頂に築かれたグスク時代の城跡である。沖縄県内のグスクのうち最高所に位置する山城であり、久米島のほぼ全体を眺望できる。城跡の築城年代は記録がなく不明であるが、伊敷索(ちなは)按司(あじ)の長男である久米(くめ)仲城(なかぐすく)按司が築いたとされ、第二尚氏尚真王の1510年(1506年説もある)に琉球統一の過程で滅ぼされたという。城跡は、山頂の尾根沿いに、最高所の東端部に一の郭を、その西側の一段下がった所に二の郭を、さらに下がって三つの郭を配し、その周辺に腰曲輪群、南面するグスク道(神道)の両脇に平場群を配する構造である。城壁の石積みは、一の郭の虎口(こぐち)部分周辺のみに珊瑚石灰岩の切石が見られるほかは、周辺で採れる板状の輝石(きせき)安山岩(あんざんがん)を使用する。発掘調査によって建物跡等を検出し、出土遺物は、主に一の郭や二の郭で多く出土し、青磁の碗・皿・酒会壷等多くの中国陶磁器がある。 このように、宇江城城跡は、久米島支配の拠点として、久米島全体を見下ろす山岳頂部に築かれ、多数の腰曲輪群と平場群を備えた堅固な山城跡であり、沖縄におけるグスク時代の政治・軍事の様相を知る上で貴重である。 |
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