宇土駅とは? わかりやすく解説

宇土駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 05:48 UTC 版)

宇土駅
西口駅舎(2010年3月)
うと
Uto
所在地 熊本県宇土市三拾町無番地[1][2]
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
電報略号 ウト
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
1,725人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1895年明治28年)1月28日[1][3]
乗入路線 2 路線
所属路線 鹿児島本線
キロ程 207.5 km(門司港起点)
富合 (2.2 km)
(4.8 km) 松橋
所属路線 三角線(あまくさみすみ線)
キロ程 0.0 km(宇土起点)
[* 1](富合) (- km)
(4.0 km) 緑川
備考 業務委託駅[4]
みどりの窓口[1]
  1. ^ 全列車が熊本駅まで乗り入れ。
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東口駅舎

宇土駅(うとえき)は、熊本県宇土市三拾町にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである[1]

概要

宇土市の中心駅である。鹿児島本線所属線[3]とし、当駅を起点とする三角線を加えた2路線が乗り入れる。なお三角線の列車は全て鹿児島本線熊本駅を起点としており、熊本駅 - 当駅間と三角線を合わせて「あまくさみすみ線」の愛称が用いられている。

かつては鹿児島本線優等列車がごく一部停車していた。2011年3月12日のダイヤ改正で当駅に停車する優等列車が一時は無くなったが、同年10月8日からあまくさみすみ線の観光特急A列車で行こう」が停車するようになった。2019年3月16日改正まで肥薩おれんじ鉄道線から直通していた快速「スーパーおれんじ」は優等列車ではないが、設定当初から直通取り止め休止まで一貫して通過していた。

歴史

この駅を開業させたのは九州鉄道(初代)である。1895年明治28年)1月28日川尻駅から松橋駅までが開通して当駅が開業。その後熊本方面と天草・島原との連絡のため1899年(明治32年)12月25日に当駅から三角駅までが開通しこの駅は分岐駅となった。

九州鉄道国有化は1907年(明治40年)7月1日の事である。その後1909年(明治42年)10月12日には線路名称が制定され門司駅(現・門司港駅)から八代駅を経て人吉駅までが人吉本線、当駅 - 三角駅間が三角線とされた。人吉本線の名前は長く続かず同じ年の11月21日には人吉駅 - 吉松駅間開通によって門司駅(現・門司港駅)から鹿児島駅までが一本の線路で繋がったのでこの区間が鹿児島本線とされた。

その後は1987年昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により九州旅客鉄道(JR九州)に継承され現在に至る。

年表

※但し、当駅から先の緑川住吉方面「三角線」(あまくさみすみ線)には非対応。

駅構造

島式ホーム1面2線と通過線1線を有する地上駅橋上駅舎を備える[1]。東口と西口は自由通路で結ばれている。駅構内には三角線のCTCセンターが併設されていたが、業務委託駅となったため熊本駅へと機能移転している。開業当時の初代駅本屋は太平洋戦争末期、米軍の宇土空襲により焼失した。

九州新幹線建設と併せて東口を新設し、駅全体がリニューアルされた。JR九州サービスサポートが駅業務を受託する業務委託駅であり[4]みどりの窓口が設置されている[1]

のりば

のりば 路線 方向 行先 備考
1 鹿児島本線
あまくさみすみ線含む)
上り 熊本大牟田久留米博多方面[8]  
2 鹿児島本線 下り 新八代八代方面[8]  
あまくさみすみ線 三角方面[8] 一部1番のりば
過去ののりばについて
2009年10月31日までは、駅舎側から1番線(熊本方面)・2番線(特急往来時期の待避線)・3番線(八代・三角方面)の2面3線だった。

利用状況

  • 1日平均乗降人員の推移は以下の通り。
年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2006年 1,694 3,351
2007年 1,711 3,386
2008年 1,717 3,392
2009年 1,647 3,259
2010年 1,740 3,447

2016年度以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員
増加率 出典
2016年 1,838 5.6% [9]
2017年 1,863 1.1% [10]
2018年 1,888 1.3% [11]
2019年 1,929 2.2% [12]
2020年 1,504 -22.0% [13]
2021年 1,612 7.2% [14]
2022年 1,725 7.0% [15]

駅周辺

南北に在来線線路と九州新幹線の線路が平行して走っている。三角線は当駅の南側で鹿児島本線から西側に分かれる。宇土市の中心部は当駅から南に800mほど離れており、駅周辺は街外れであったが近年は周辺にも住宅が増え、カインズ等の商業施設も進出している。

バス路線

駅前(西口)には「宇土駅前」停留所があり、産交バスの路線が利用可能。

また、東口を新設したのに合わせ、「宇土駅東口」停留所を新設、こちらは産交バスと熊本バスの路線を利用可能。

  • 産交バス:桜町BT、松橋方面、天草方面(快速「あまくさ号」)、宇土市街地循環バス(行長しゃん号)
  • 熊本バス:桜町BT

隣の駅

九州旅客鉄道(JR九州)
鹿児島本線
区間快速・普通
富合駅 - 宇土駅 - 松橋駅
あまくさみすみ線(三角線、ただし熊本駅 - 当駅間は鹿児島本線)
普通
富合駅 - 宇土駅 - 緑川駅

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 『週刊 JR全駅・全車両基地』 33号 熊本駅・嘉例川駅・大畑駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年3月31日、24頁。 
  2. ^ 熊本支店内各駅”. JR九州鉄道営業. 2016年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年10月30日閲覧。
  3. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、685頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ a b 熊本駅事業所 - JR九州サービスサポート.2021年12月10日閲覧
  5. ^ a b c d 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「肥薩線・吉都線・三角線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第2号、朝日新聞出版、2009年7月19日、25頁。 
  6. ^ “駅すてーしょん 宇土(鹿児島線)”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1997年12月24日) 
  7. ^ 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2012年12月4日) 
  8. ^ a b c 宇土駅 時刻表(JR九州)”. 九州旅客鉄道. 2022年9月12日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員上位300駅(平成28年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2017年8月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  10. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2017年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2019年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  11. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2018年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  12. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2019年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2020年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  13. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2020年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2021年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  14. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2021年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2022年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月1日閲覧。
  15. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2024年3月1日閲覧。

関連項目

外部リンク

  • 宇土駅(駅情報) - 九州旅客鉄道




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