孔版とは? わかりやすく解説

こう‐はん【孔版】

読み方:こうはん

謄写版スクリーン印刷など、細かい孔(あな)のある版の裏側からインクをにじみ出させて印刷する方法孔版印刷


孔版

読み】:コウハン コウハンガ
【英】:STENCIL

版画技法他の版形式凸版凹版平版)が全て版材に盛ったインキを紙に転写するに対して、孔版は版膜にあけられた孔をインキ通過することで印刷される。従って原画左右逆にならず、またインキ盛り上げ自在である。孔版の最も原始的なものはステンシルで、型紙切り抜き、上から刷毛ローラー絵具刷り込む日本でも古くから、薄い美濃紙を渋で貼り重ねた防水性渋紙に型を切り抜いて版をつくる合羽版かっぱばんが行われている。あまり細かい製版できないので簡潔な表現適している。同じ孔版で、ステンシルのより進化したものとしてシルクスクリーンミメオグラフ謄写版)がある。これらは版膜を完全に切り抜くではなく絹布や紙への目止めによって、インキ通過する部分としない部分をつくる。従ってステンシルのように型が地続きになっている要はなく、より自由な、また繊細微妙な表現が可能となる。なお「ステンシル」は広義の孔版をも指すが、普通は上述のような型紙印刷を指す語として使われる

孔版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/28 01:47 UTC 版)

印刷」の記事における「孔版」の解説

版(油紙など)に微細な孔を多数開け圧力によってそこを通過したインクを紙などに転写する方式手軽な設備実現できる身近な代表例理想科学工業プリントゴッコリソグラフ製品名)。複製絵画使用されるシルクスクリーンや、謄写版ガリ版)も孔版の一種文字画像印刷限らず物体表面各種機能性材料皮膜形成する技術として広く用いられている。一例では、カラーブラウン管のシャドーマスク液晶表示装置カラーフィルターといった部品が、印刷技術用いて製造されている。別名ステンシル印刷とも称されるが、最近ではスクリーン印刷呼ばれることが多い。ステンシルテンプレートは孔版の一種といえる

※この「孔版」の解説は、「印刷」の解説の一部です。
「孔版」を含む「印刷」の記事については、「印刷」の概要を参照ください。

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