子ども食堂
こども‐しょくどう〔‐シヨクダウ〕【子供食堂】
子ども食堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/12 03:20 UTC 版)
子ども食堂[注 1](こどもしょくどう[注 2])は、子供やその保護者および地域住民に対し、無料または安価で「栄養のある食事・温かな団欒」を提供するための日本の社会活動。2010年代頃よりテレビなどマスメディアで多く報じられたことで、「孤食」の解決・子供と大人たちの繋がり・地域のコミュニティの連携の有効な手段として、日本各地で設置数が急増している。利用者が「貧困家庭の困っている親子」というのは偏見であり[5][6][7]、運営側など現場によると「繋がり」など「孤食防止」[7][8][9]や「安く健康的な食事」を目的とした非貧困家庭の親子が多い[6]。NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」などによると、2023年9月から2023年11月の調査では、9131か所ある[10]。
注釈
- ^ 普及のさきがけとなった書籍『子ども食堂をつくろう!人がつながる地域の居場所づくり』(NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク編著)による[4]。
- ^ 実施団体により異なる表記もある。
- ^ a b 「広がれ、こども食堂の輪!」全国ツアーより引用。
- ^ 中塚他 2016, p. 1より引用。
- ^ WAKUWAKU 2016, p. 19より引用。
- ^ 南 2016, p. 1より引用。
- ^ 山下 2022, p. 18より引用。
- ^ 店の名前が「こどものいばしょ」というわけではなく、店の活動内容(実質的には子ども食堂)が「こどものいばしょ」であると称している。
- ^ コーヒーチケットの応用である[96]。
- ^ 小嶋a 2016, pp. 45–51より引用。
出典
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子ども食堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 23:37 UTC 版)
「福島ひまわり里親プロジェクト」の記事における「子ども食堂」の解説
2022年3月に商品化された「ひまわりカレー」や「ひまわりオリジナル切手」は、売り上げの一部を活用し、福島県内の子ども食堂へ福祉作業所製造のレトルトカレーを寄贈している。
※この「子ども食堂」の解説は、「福島ひまわり里親プロジェクト」の解説の一部です。
「子ども食堂」を含む「福島ひまわり里親プロジェクト」の記事については、「福島ひまわり里親プロジェクト」の概要を参照ください。
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