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奇門遁甲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/01/31 04:05 UTC 版)
奇門遁甲(きもんとんこう)は、中国の占術。「式占」の一種である。「六壬式」「太乙式」と合わせて「三式」[1]の一つであり、遁甲式(とんこうしき)とも呼ばれる。奇門遁甲の創始伝説によると黄帝が蚩尤と戦っていた時に天帝から授けられたとされる。周の呂尚が改編し前漢の張良が完成させ、三国時代の蜀の諸葛亮なども用いたとされるが、詳細は不明で呪術と絡めて語られることもある。
二十四節気や干支から算出される遁甲局数を基にして遁甲盤を作成して占う。遁甲盤の構成要素の一つである八門を重要視することから八門遁甲(はちもんとんこう)とも呼ばれる。
奇門遁甲について解説した最古の文献は、中国唐代に李筌によって編纂された張良の口訣を伝える『陰符経註』や、兵書の神機制敵太白陰經(以下、『太白陰経』)に付けられた『巻九遁甲巻』である。太白陰経では月将の名に「徴明」が見えるが、これは宋の仁宗以前に使用されていたものである[2] 。また時刻の呼び方においても「夜半」「鶏鳴」といった十二時辰が採用されている。これらから『太白陰経遁甲巻』は、古い時代の記憶を伝えていると推測できる。また大阪大学大学院の湯浅邦弘は「『太白陰経』の兵学思想 [3] 」において、太白陰経の遁甲巻は李筌の合理主義と矛盾せず、執筆当初から存在しており後世の付加ではないとしている。
- ^ 詳細が不明な「雷公式」を加えて「四式」と呼ばれることもある。
- ^ 「徴」は仁宗の諱である「趙禎」の「禎」と通音であったため、避諱により『登明』に改められた。
- ^ 大阪大学大学院文学研究科紀要 40, 1-40, 2000-03-15 PDF
- ^ 気学・九星で使用される九星を他の九星と区別して紫白九星と呼ぶことがある。
- ^ 上下2巻であるが、どちらもISBN 7-80065-447-8のISBNコードが割りつけられていた。
- ^ 水滸伝120回本の76回の題が「呉加亮布四斗五方旗、宋公明排九宮八卦陣」であることからわかるように、一般的な理解として、九宮が指すものは離、坤、兌、乾、坎、艮、震、巽の各宮と中宮の総称である。 この九宮の用法は、遁甲演義においても踏襲されている。
- ^ 排宮とも言う。
- ^ 潮文社、1979年11月出版 ISBN 4-8063-0218-6
- ^ 『改訂奇門遁甲個別用秘義』
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