たいこ‐やき【太鼓焼(き)】
読み方:たいこやき
「今川焼き」に同じ。
今川焼き
(太鼓焼 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 15:55 UTC 版)
今川焼き(いまがわやき)とは、主に小麦粉からなる生地に餡を入れ、金属製焼き型で焼成した和菓子である[1]。後に(大型の)小判状をした型を使用したものが、日本各地に大判焼き(おおばんやき)として広がった[要出典]。名称については[1]、形状や店名など、地域や店により、さまざまな呼び名がつけられた(後述)[2][3]。
注釈
- ^ 日本橋 - 神田境の竜閑川にかかっていた橋。竜閑川は現存しないが、今川橋は交差点名として残っている。
- ^ 長野県のおやきとは別種である。
- ^ 佐世保の食事処で甘味処「甘党の家 御座候屋」(1946年創業)が考案した円形の回転式焼き台が、回転焼・御座候焼という名称のルーツであろうと佐世保の情報紙が考察している。なお同店は2022年3月をもって営業を終了した。佐世保市内の別の回転焼店「一休」(1950年創業)で、同じ円形回転式焼き台を見ることが出来る。佐世保には海軍工廠があり、前畑造船の初代社長が戦艦「大和」の建造主任者である土地柄から、艦船建造技術が元になっている可能性も考えられなくはない(例:ホテルニューオータニの日本初の回転レストランが、大和の主砲台座の技術を応用し作られた)。そして佐世保鎮守府・海軍工廠の関係者・一般市民が出身地に帰り、名称が広まった可能性もある。
- ^ 一般的に「きんつば」と呼ばれる「焼きんつば」(明治時代に神戸・紅花堂が開発・販売)よりも以前から存在した古い形態のきんつばに由来する。
- ^ かつては市内で広く売られていたが、2016年に上大岡にあった最後の一店が閉店となる。現在はその名称のみが市民の記憶に残る。
- ^ じまんやきライブカメラ UCV上田ケーブルビジョン提供
長野県上田市の富士アイス店頭で「じまんやき」を焼いている様子。「今川焼き」「大判焼き」等と同じものであることが分かる。 - ^ ただし形状は円筒形ではなく、リンク先写真に見るように上下の生地を閉じ合わせたどら焼き状である。
- ^ 上方落語『代書』には、「巴焼きを売る」を職歴として履歴書に書くためにはどのような表現にすべきか、思案の末「まんじゅう商を営む」とする場面がある。
- ^ 蜂蜜を原材料に使用している[17]。
- ^ 真円ではなく馬蹄形となっている。
- ^ 「オバン」は大判焼きに由来し、「トック」は餅を意味する。
出典
- ^ a b c 中山 2006, p. 20.
- ^ “関東人「今川焼き」 関西人&九州人「回転焼き」 北海道「おやきだろ」 兵庫人「御座候だよね」 『えっ』”. Jタウンネット. (2014年8月15日) 2022年5月21日閲覧。
- ^ タカハシマコト (2014年10月30日). “広島県出身は一発でわかる!? 「今川焼き」を何と呼ぶか全国調査”. しらべぇ. オリジナルの2016年9月18日時点におけるアーカイブ。 2022年5月21日閲覧。
- ^ a b 宮内昭、西浦孝輝「菓子(その2)」(『調理科学』17巻3号、1984年) p.156 - 164 doi:10.11402/cookeryscience1968.17.3_156
- ^ “Find Dishes”. Foodspotting. 2017年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月21日閲覧。
- ^ a b c d “今川焼きとたい焼きの関係性”. Retty (2019年4月25日). 2022年5月7日閲覧。
- ^ a b 本山荻舟 2012, p. 110.
- ^ a b 岡田哲/編 2003, p. 51.
- ^ a b 中山 2006, p. 21.
- ^ 桜井美孝 2013, p. 153.
- ^ 松隈美紀「食文化の研究 -菓子の歴史とあゆみについて-」(『中村学園大学短期大学部研究紀要』42号、2010年3月) 203-211 NAID 120005724136
- ^ “今川焼き?大判焼き?それとも回転焼き?地域で呼び名の違うあのお菓子、あなたは何て呼ぶ?”. FUNDO. 2022年3月17日閲覧。
- ^ “店舗”. 御座候. 2022年5月21日閲覧。
- ^ “茶しん”. 茶真商店. 2023年2月6日閲覧。
- ^ “銀座富士アイス”. 甲府市観光課 (2013年5月23日). 2014年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月9日閲覧。。銀座富士アイスが商標権を持っている(登録商標第4092241号)。
- ^ 喜田美咲 (2020年1月30日). “62年経っても大人気 神戸の「人工衛星饅頭」”. 神戸新聞. オリジナルの2021年1月1日時点におけるアーカイブ。 2020年11月28日閲覧。
- ^ “厳選された原材料”. 有限会社 蜂楽饅頭. 2021年5月30日閲覧。
- ^ CLANE「これ何と呼ぶ? 「今川焼き」「おやき」「回転焼き」など、ネット「もうベイクドモチョチョに統一しよう」」『マイナビニュース』、2023年1月25日。2023年11月8日閲覧。
- ^ しばたけろこ「今川焼き・大判焼き…名称論争に新たな刺客? 「ベイクドモチョチョ」が話題」『Sirabee』、2023年3月14日。2023年11月8日閲覧。
- ^ 編集工房水夢「【川越市】デパ地下で100円で買える絶品スイーツ! ベイクドモチョチョをご存じ?」『号外NET 川越市』、2022年6月26日。2023年11月8日閲覧。
- ^ “「大判焼き」の時代到来! スイーツ系から食事系まで新味続々”. 横浜ウォーカー. (2012年7月6日) 2022年5月21日閲覧。
- ^ 俵屋 2008, p. 38.
太鼓焼と同じ種類の言葉
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