太刀流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/04 15:12 UTC 版)
太刀流(たちりゅう)は薩摩藩に伝承した剣術の一派。傑山流、鳥越流[1]ともいう。また、しばしば大刀流とも表記されることがある。示現流とは密接な関係にある。分派に常陸流、飛太刀流がある。示現流や薬丸自顕流の陰に隠れて一般には無名の流派であるが、薩摩藩内では大変栄えた流派であり、幕末に活躍した門弟も多く出ている。
- ^ 「薩藩叢書Ⅲ」の『人物伝備考付録(撃剣)』参照。田中雲右衛門が国分郷鳥越(現在の霧島市向花村付近に鳥越という小字があった)に当初住んでいたことから、鳥越流ともいわれるというと同書にある。また、国分鳥越には東郷重位が一時期住んでいたことが「示現流聞書喫緊録」に記されている。
- ^ 盛綱流儀については不明。『示現流兵法』参照
- ^ 『示現流兵法』参照。なお、田中伊豆は旗本で、六角義賢の一族の佐々木中務と文書のやり取りがあった。田中伊豆については『本藩人物誌』及び『諸家大概』にも記述がある。
- ^ 諱については「笑岳寺墓地由緒墓」参照。演武館師範であったことは『薩摩藩の武芸』参照
- ^ なお、隆盛の曾祖父で西郷隆充の実父の吉兵衛は大山角四郎貞政の門人であった。このためか、赤山靱負の介錯は西郷隆盛の父の吉兵衛隆盛が行ったという誤説が流れた。(西郷吉兵衛参照)
- 太刀流のページへのリンク