天麩羅とは? わかりやすく解説

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テンプラ

魚・貝野菜などに小麦粉を卵・溶いた衣をつけ、植物油揚げ日本料理野菜類のものを精進揚げといって区別することもある。また西日本では、薩摩揚げをいう所もある。

《うわべを作るところから》

めっきしたもの。「—の金時計

にせもの。「—学生

《「テンプラ揚げる」に掛けたもの》ゴルフティーショットボールを空高く打ち上げ飛距離出ないミスショットのこと。

[補説] 語源は、ポルトガル語のtempero; têmporasまたは、スペイン語のtemploからなどの諸説がある。「天麩羅」とも書く。

テンプラの画像

テンプラ

ンプラ (ポルトガルtempero)【天麩羅・天ぷら[名] 揚げかまぼこ一種魚肉すりつぶして練ったものを小判状にし油で揚げたもの。

天麩羅

読み方:てんぷら

  1. (一)鍍金したるものを云ふ。「彼の人時計は-だ」。(二)賢げに表面装うてゐる人を罵る語。
  2. 1 料理一種。油にて揚げたるもの。2 鉱金をいふ。金や銀めつきの衣を天麸羅の衣に利かせたるなり。
  3. 鍍金のこと。又は表面だけ美しく体裁を飾つて内容貧弱なることをいふ。天婦羅表面だけ衣がついて居るから。
  4. 鍍金(めっき)のこと。金の衣を着せるといふ意味でいふ。〔隠語
  5. 〔隠〕メツキの事をいふ。転じてすべて表面だけ美しくして、内容貧弱なるをいふ。
  6. 表面内部相異にしてゐること。
  7. メッキのことをいふ。又表面だけ立派で中はごまかしのもののことをいふ。
  8. 鍍金のこと。転じて外見はよくても中身貧弱なものをいう
  9. 鍍金物又は表面だけで中味誤魔化し物。てんぷらは衣を着ているところより。〔俗〕
  10. すべて内容貧弱であって表面のみをみせかけることをいう。表面親切そうで内心親切でないことなど。

分類 ルンペン大阪俗語、俗/一般東京


天麩羅

読み方:てんぷら

  1. 偽学生。
  2. 学生で今も通学を装ふて居るものを云ふ。

分類 ルンペン大阪学生


天麸羅

読み方:てんぷら

  1. 糟を云ふ。〔広島県〕 或は囚人改心した様に見せかけること。表面は親切そうで内心親切でないこと。凡て内容貧弱であつて表面のみをよく見せることを云ふ。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

天ぷら

(天麩羅 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/11 02:13 UTC 版)

天ぷら(てんぷら、天麩羅、天婦羅[1])は、魚介野菜等の食材を小麦粉を主体としたで包み、揚げて調理する日本料理である[2]


注釈

  1. ^ あとの二つは寿司蕎麦である。
  2. ^ 平田萬里遠の『近世飲食雑考』によると、17世紀末にポルトガルから伝来した料理であるとされる。
  3. ^ これらの作品では「一銭てんぷら(天麩羅)」と呼ばれていた。素材もスルメゴボウイワシ紅ショウガといった物が使われていた。
  4. ^ 「逐電(ちくでん)浪人」の「ちく」「でん」を逆さにして「天竺」の字を宛てた、一種の洒落。住所の定まらない浮浪人。

出典

  1. ^ てんぷら”. コトバンク. 2018年1月4日閲覧。
  2. ^ 大辞泉』(小学館)「魚・貝・野菜などに小麦粉を卵・水で溶いた衣をつけ、植物油で揚げた日本料理。野菜類のものを精進揚げといって区別することもある」
  3. ^ a b 天ぷら”. 辻調理師専門学校. 2018年1月4日閲覧。
  4. ^ a b c 東京油問屋史 - 天ぷらの話”. 東京油問屋市場. 2018年1月4日閲覧。
  5. ^ a b c d e 永山久夫『江戸時代の食風景』[要ページ番号]
  6. ^ 3.天ぷらは庶民の文化 ~江戸時代”. 日本植物油協会. 2018年1月4日閲覧。
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  17. ^ 日清オイリオ’sキッチン|泡立ち
  18. ^ 『日本国語大辞典』(小学館)「足」の項
  19. ^ 「食べるナビ:サクサクした天ぷらを揚げたい」[リンク切れ]毎日新聞』東京朝刊2011年11月8日13面(2011年11月閲覧)
  20. ^ 宮崎正勝『知っておきたい「食」の日本史』(角川ソフィア文庫)p.140
  21. ^ 『庶民がつづる沖縄戦後生活史』(沖縄タイムス社、1998年、ISBN 4871271242)p.32
  22. ^ 平野正章/小林菊衛『てんぷらの本』(柴田書店)285頁
  23. ^ なぜ油は下水道に流してはいけないのですか?横浜市環境創造局下水道施設部下水道水質課(最終更新日 2019年1月21日)2022年10月27日閲覧
  24. ^ 「油に凝固剤入れ加熱」旦過市場、火元関係者説明 共同通信47news(2022年8月13日)2022年10月26日閲覧
  25. ^ 天ぷら廃油争奪戦:CO2削減効果の航空燃料に/国産化の動き ローソンが提供検討」『朝日新聞』朝刊2022年10月22日(経済面)2022年10月27日閲覧
  26. ^ バイオ燃料広がる 飲食業廃油再利用 生産・配送脱炭素へ読売新聞オンライン・中部発のニュース(2022年3月19日)2022年10月27日閲覧
  27. ^ 自遊人』2005年5月26日発行号
  28. ^ 一例として、【きょうのひと皿】豚天『読売新聞』朝刊2018年3月22日(くらし面)。
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  30. ^ tempura - definition of online in English | Oxford Dictionaries
  31. ^ tempura - Online Etymology Dictionary
  32. ^ a b c d e 岡田哲著『たべもの起源事典』(東京堂出版 2003年)308頁では、諸説ある中の一説として紹介している。
  33. ^ a b c d e 『衣食住語源辞典』(東京堂出版 1996年)193頁では、諸説ある中の一説として紹介。
  34. ^ ダン・ジュラフスキー『ペルシャ王は「天ぷら」がお好き?』(早川書房、2015年)では天ぷらの原型がエスカベーチェにあり、これはシクバージsikbajから来ているとして、語源については日本食研究家のエリック・C・ラスのこの語源説を紹介している。
  35. ^ 第一話 天ぷら渡来450年!”. 東天会. 2018年1月4日閲覧。
  36. ^ 楳垣実著『外来語』講談社文庫。これも諸説ある中の一説。
  37. ^ 鈴木牧之北越雪譜』が紹介している山東京山の説。
  38. ^ 平野正章/小林菊衛『てんぷらの本』(柴田書店)31頁
  39. ^ どんぶり探偵団・編『ベストオブ丼』(文藝春秋)85頁より。またこの話は、日本海軍軍人山内万寿治男爵随筆『かきのぞ記』に見えるという。
  40. ^ 天ぷら、季節の日本料理 葵丸進”. 浅草大百科. 2018年1月4日閲覧。
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  44. ^ 「天丼てんや」大阪に再進出 迎え撃つ「さん天」、競争激化も - ITmedia・2023年8月3日
  45. ^ 篠田鑛造『明治百話』角川選書24
  46. ^ 世界大百科事典平凡社
  47. ^ a b c d 岡田哲著『たべもの起源事典』(東京堂出版 2003年)p.138
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  51. ^ a b c 平野正章/小林菊衛著『日本料理技術選集 てんぷらの本』(柴田書店)p.84
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  53. ^ まんじゅうの天ぷら”. ぐるたび. 2018年1月4日閲覧。
  54. ^ 大阪府(箕面市)もみじの天ぷら”. 日清オイリオ (2009年10月8日). 2023年3月25日閲覧。
  55. ^ 『徳川実紀』 第1編、経済雑誌社、1904年、275-276頁。 
  56. ^ 馬渕まり. “第5回 徳川家康と胃がん”. がん治療.com. 2021年10月7日閲覧。
  57. ^ 徳川家康、秀忠、家光の死因が分かる資料はないか。”. レファレンス協同データベース. 2021年10月7日閲覧。
  58. ^ 平野正章/小林菊衛・著『日本料理技術選集 てんぷらの本』(柴田書店)267頁


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