天領地とは? わかりやすく解説

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天領

(天領地 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/15 02:19 UTC 版)

天領(てんりょう)は、江戸時代における江戸幕府の直轄地。天領は俗称であり、ほかに江戸幕府直轄領徳川幕府領徳川支配地幕府領幕領など様々な呼称がある。これらの呼び名は、正式な歴史用語ではない[1]


注釈

  1. ^ a b c 慶安4年(1651年)~承応2年(1653年)分は「関東分御勘定帳無之」とあり、上方分のみの集計かつ年貢の米納・金納の内訳不明。
  2. ^ a b 承応3年(1654年)、明暦元年(1655年)分は「御勘定帳無之」とあり、石高・年貢高不明。
  3. ^ a b c d 明暦2年(1656年)、寛文元年(1661年)、延享元年(1673年)、延享2年(1674年)分は「上方御勘定帳無之」とあり、関東分のみの集計。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 元禄9年(1696年)~正徳元年(1711年)分は「内訳無之」とあり年貢の米納・金納の内訳不明。
  5. ^ a b c d e f g 大河内家記録「御取箇辻書付」では、享保元年(1716年)分が米107万4003石余、享保3年(1718年)分が米112万7189石余、享保7年(1722年)分が米111万5514石余、享保8年(1723年)分が米105万0911石余、享保13年(1728年)分が米118万1658石余、宝暦6年(1756年)分が米133万0262両余、天明7年(1787年)分が年貢高此取146万8770石余となっている。
  6. ^ a b c d 大河内家記録「年々御取箇辻書付」では天明元年(1830年)分が年貢高此取156万5836石余、天明4年(1784年)分が高436万0520石余、寛政元年(1789年)分が年貢高此取156万5836石余、寛政2年(1790年)分が年貢高此取142万3687石余となっている。
  7. ^ 文化5年(1808年)分は神宮文庫「勘定出納大略」では米185万1226石余となっている。
  8. ^ 天保13年(1842年)の分は勝海舟編『吹塵録』所収「天保十三年全国石高内訳」により、年貢高は不明。

注釈

  1. ^ 寺社名義の所領のうち幕府による年貢取立の対象になっていない土地。
  2. ^ 転封などの際に、知行高は変らないのにもかかわらず新旧所領の年貢率の違いによって領主が実質的減収となってしまう場合、特別に加増された石高。

注釈

  1. ^ 元来は「代官所」は江戸幕府直轄地に置かれた代官が執務をおこなう役所のことを指す。
  2. ^ 東京書籍、帝国書院など

出典

  1. ^ a b c d e f g 村上直, 「天領の成立と代官の位置について」, 法政史学48号, 1996年
  2. ^ 和泉清司, 『徳川幕府領の形成と展開』, 同成社, 2011年.
  3. ^ 函館市史 通説編2 第2巻 第4編 箱館から近代都市函館へ 序章 世界の中の箱館開港 第2節 箱館奉行の再置と箱館 1 箱館奉行の「預所」と諸任務 6藩分領と奉行「御預所」
  4. ^ 藤田覚, 「江戸時代前期の幕領石高・年貢量に関する新史料」, 『史学雑誌』, 104 (10), pp. 1777-1786 (1995年).
  5. ^ a b 大野瑞男, 『江戸幕府財政史論』, 吉川弘文館, 1996年.
  6. ^ 村上直, 「江戸幕府直轄領の地域的分布について」, 『法制史学』, (25) pp. 1-17 (1973年).
  7. ^ 村上直, 「江戸後期、幕府直轄領の地域分布について」, 『法制史学』, (34), pp. 60-74 (1982年).





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