大魔神怒る
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1966年8月13日公開。1作目が大ヒットしたため、お盆興行作品として製作された。併映作は『座頭市海を渡る』。監督は時代劇映画のベテラン三隅研次が担当している。撮入は5月で、3か月かけて撮影が行われた。製作費は1億円、興行収入もほぼ同額だった。 魔神は本作では水の魔神として描かれており、物語終盤で水の中から現れて神罰を下した後、水となって消えていく。魔神が湖面を割って出現するシーンの両側の滝の映像素材には鴨川の堤が使われ、出現のカットは窒素ガスの噴出で波立たせた。神の島のスタジオセットは縦22メートル×横40メートルという広大なもので、武神像の岩壁は鉄板2000枚、丸太500本、トラック10数台分の伊豆から運んだ火山岩を用いて作られた破格のものだった。出現シーンは映画『十戒』(1958年)に、ラストシーンで湖に沈んだ鐘が鳴る場面はゲアハルト・ハウプトマンの『沈鐘』に、それぞれ着想を得たものである。 突風で瓦が飛ぶシーンの撮影では、「軽い素材を」と「京都の八つ橋」からの連想で、煎餅の「八つ橋」を瓦の形に焼いたものが使われた。
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