大和王権とは? わかりやすく解説

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やまと‐おうけん〔‐ワウケン〕【大和王権】

読み方:やまとおうけん

大和政権


ヤマト王権

(大和王権 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/15 14:02 UTC 版)

ヤマト王権(ヤマトおうけん)は、古墳時代に「ヒコ(彦)」「ワケ(別)」「オホキミ(大王)」などと呼称された首長もしくは豪族連合によって成立した古代日本の政治および軍事勢力。


注釈

  1. ^ 一例をあげると、1979年(昭和54年)の高等学校用日本史教科書『詳説日本史』(井上光貞ら著、山川出版社)では、時代名称として「古墳時代」、国土の大半を統一した勢力として「大和朝廷」の語が使用されていた。
  2. ^ 全く新しい古墳の楽しみ方を紹介します! あなたも絶対行きたくなる!ミステリアス古墳スペシャル |NHK_PR|NHKオンライン - ウェイバックマシン(2021年3月27日アーカイブ分) - NHK古墳特集番組。松木武彦の発言も含めて「ヤマト政権」「大和王権」が混在している。
  3. ^ 前年に恭仁京完全廃棄(9月に大極殿を山背国分寺に施入)。
  4. ^ 白石太一郎 et al. (2002, pp. 79–84)。原出典は、直木孝次郎 (1970)
  5. ^ 淀川水系では要所要所に前方後円墳前方後方墳が営まれるのに対し、大和川水系では出現期においては三輪山麓に集中し、4世紀以降大規模な古墳が営まれる葛城地域や河内南部に顕著な古墳がみられないこと。また、4世紀以降、巨大な前方後円墳が数多く営まれるのはいずれも大和川水系であり、淀川水系ではごくわずかであること。
  6. ^ これを研究者によっては小中華主義の萌芽とする見解もあるが、一方で小中華主義とは「中国(大中華)に次する文明国である(小中華)とする思想」と定義している研究者もおり(一例として河宇鳳著『朝鮮王朝時代の世界観と日本認識』)、この場合、ヤマト王権の「中華王朝と異なる別の天下であるという意識」は「小中華」に当たらないこととなる。
  7. ^ 刺史に似ていたとされる。
  8. ^ 単本としては現存せず。
  9. ^ 『日本書紀』は台与の行動を神功皇后の事績として想定した可能性がある。
  10. ^ 川西宏幸(1988)「畿内政権論」、都出比呂志 (1991)「前方後円墳体制論」など。
  11. ^ 『日本書紀』『古事記』には、5世紀前半に大勢力を誇った葛城氏と吉備氏が、雄略天皇の時代に没落したことを伝えている。
  12. ^ これについて、白石太一郎は、継体天皇を擁立した淀川流域・畿内東辺の諸勢力とヤマト王権をささえてきた大伴、物部などの旧勢力とのあいだに妥協が成立したことを示すものとし、その妥協はヲホドと手白香皇女との結婚によって成り立ったと推定し、継体朝の成立は王朝交替を意味しないと説いている[43]
  13. ^ 『日本書紀』によれば、大伴金村が「任那4県」を百済にあたえたため任那の人びとの反感を買い、倭国と対立していた新羅に乗ずるすきをあたえたという。
  14. ^ 明治節であった11月3日は「文化の日」、昭和天皇誕生日であった4月29日は昭和天皇崩御後「みどりの日」を経て、現在は「昭和の日」として国民の祝日となっている。

出典

  1. ^ a b 大津透 2017, p. 18.
  2. ^ 大津透『神話から歴史へ』講談社〈講談社学術文庫〉、2017年12月11日、16‐17頁
  3. ^ まほろば再発見:黒塚古墳(天理市) 「卑弥呼の鏡」大量出土 /奈良 - 毎日新聞。「ヤマト政権」の表記
  4. ^ ヒエ塚古墳、全長は129メートル 発掘調査、基底石など発見 天理 /奈良 - 毎日新聞。「ヤマト王権」の表記
  5. ^ <まちの話題>伊勢山神社春の大祭 8日、豊作と世の平安祈る - 佐賀新聞。「大和朝廷」の表記
  6. ^ a b c 平野邦雄 1988.
  7. ^ a b c d e 関和彦 1990, pp. 53–54.
  8. ^ a b c d 武光誠 2006, p. 29.
  9. ^ 大津透 2017, p. 51.
  10. ^ (佐々木宏幹『シャーマニズムの世界』講談社〈講談社学術文庫〉、1992年12月10日、141頁)
  11. ^ a b c 白石太一郎 et al. 2002, pp. 79–84.
  12. ^ 鬼頭清明 1989, p. 250脚注
  13. ^ 朝比奈正幸ほか 1987.
  14. ^ a b c 山尾幸久 1995, p. 11.
  15. ^ a b 山尾幸久 2005.
  16. ^ 白石太一郎 1999, p. 72.
  17. ^ もしくはその前年頃と推算される。
  18. ^ a b c "FTDNA Ancestral Path of CTS8093"
  19. ^ An update and frequency distribution of Y chromosome haplogroups in modern Japanese males,Makoto Inoue & Youichi Sato(CTS8093系統は10.9%)
  20. ^ 日本人の父系ハプログループの構成比率と歴史的要因』2021
  21. ^ 武光誠 1999.
  22. ^ 鬼頭清明 1994.
  23. ^ 「自女王國以北、其戸數道里可得略載、其餘旁國遠絶、不可得詳。次有斯馬國(中略)次有奴國、此女王境界所盡。其南有狗奴國、男子爲王、其官有狗古智卑狗、不屬女王」(『魏志』)
  24. ^ 石野博信 2008など
  25. ^ 和田萃 1992, pp. 62–96.
  26. ^ 白石太一郎 et al. 2002, pp. 84–89.
  27. ^ 関川尚功著『邪馬台国と箸墓古墳』財団法人古代学協会
  28. ^ a b c 大津透 2017, p. 45.
  29. ^ (THE SANKEI NEWS 「圧倒的な王権の力証明」国内最多銅鏡の桜井茶臼山古墳 奈良・橿原で講演会 2023/11/6)
  30. ^ 都出比呂志 1991.
  31. ^ a b c 吉村武彦 1993, pp. 177–210.
  32. ^ THE SANKEI NEWS 「圧倒的な王権の力証明」国内最多銅鏡の桜井茶臼山古墳 奈良・橿原で講演会 2023/11/6 20:48
  33. ^ a b 白石太一郎 et al. 2002, pp. 89–94.
  34. ^ 井上光貞 (1960)
  35. ^ ア大津透 2017, p. 16.
  36. ^ ア大津透 2017, p. 16‐17.
  37. ^ 和田萃 1992, pp. 214–262.
  38. ^ a b ア大津透 2017, p. 51.
  39. ^ ア大津透 2017, p. 82.
  40. ^ 佐々木憲一 2007, p. 27-29.
  41. ^ 白石太一郎 1999, pp. 160–161.
  42. ^ 白石太一郎 1999, p. 161.
  43. ^ 白石太一郎 1999, pp. 167–168.
  44. ^ 橿考研、[1]
  45. ^ McDonald, J. D. (2005), Y chromosome and Mitochondrial DNA haplogroups, http://www.scs.uiuc.edu/~mcdonald/WorldHaplogroupsMaps.pdf 2008年4月14日閲覧。 [リンク切れ][要ページ番号]
  46. ^ Tokyo 156 + Gunma 110 + Chiba 37(Haplogroup predicted from Y-STR values of Mizuno 2008)の調査で81.4%、Osaka 120 Haplotypes (Haplogroup predicted from Y-STR values of Tamura 2006) の調査で73.1%、Hiroshima 153 haplotypes (haplogroup predicted from Y-STR values of Morikawa 2006)の調査で72.2%でほぼ地域差なく同比率である。
  47. ^ National Geographic, ed., Atlas of the Human Journey, オリジナルの2008年4月5日時点におけるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20080405232839/https://www3.nationalgeographic.com/genographic/atlas.html 2008年4月14日閲覧。 
  48. ^ ただし個体数は多くない最初の到達であったと考えられる。
  49. ^ Monika Karmin, Lauri Saag, Mário Vicente, et al., "A recent bottleneck of Y chromosome diversity coincides with a global change in culture." Genome Research 2015 Apr;25(4):459-66. doi: 10.1101/gr.186684.114. Epub 2015 Mar 13.
  50. ^ International Society of Genetic Genealogy, ed. (2007), Y-DNA Haplogroup Tree 2006, 1.24, http://www.isogg.org/tree/Main06.html 2008年4月14日閲覧。 
  51. ^ 武光誠 2006.
  52. ^ 水谷千秋「古代豪族と大王の謎」宝島社新書 2019 15‐24頁



大和王権

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 05:16 UTC 版)

名詞

   やまとおうけん

  1. 大和中心とした豪族らの連合政権

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